点が線につながる学びの面白さ!岡ちゃん先生が語る電気主任技術者の未来に迫る!【カフェジカ講師紹介】
- 講師紹介
- 2025.09.12 更新日:2025.10.07
~電気主任技術者を応援する奇跡の空間「カフェジカ」
どんなメンバーで構成をされるのか、その全貌に迫る!~
カフェジカは、解答速報のほかにも講習会や技術者イベントなど、多岐に渡る活動を行っております。
中でも毎週土曜日のオープン日やイベントは、電気に関わる皆さまに楽しんでいただけているコンテンツの一つ。
今回は、カフェジカ講師として活躍する「岡ちゃん先生」へインタビューさせていただくことになりました!
「カフェジカってどんな人がいるの?」
「どんな人に教えてもらえるのか不安…」
この記事を読めば、講師がどのような想いでカフェジカに来ているのかを垣間見ることができるはずです!
カフェジカに興味があるけど来店する勇気が出ない方、ぜひカフェジカ講師がどんな人柄なのか、見てみてくださいね。
✅今回の主役
カフェジカ技術顧問 岡ちゃん先生
本職では、日本電検株式会社にて「技師長」として活躍。特高から高圧までの試験業務、障害調査、安全管理審査など技術面について何でも対応!
電験3種2種1種、技術士、エネ管、調理師免許を持つ。

01|教えて!岡ちゃん先生のこと
先輩電気主任技術者の経験を聞いてみれば、今の自分の勉強面や仕事面での悩みを解決するヒントになるかも?!
はじめに、電験を取得されたきっかけや、カフェジカで講師を務めるに至った経緯などを伺ってみました!
電験を取得したのはなぜ?
高校大学と、学生時代を電気分野と共に過ごしてきたという岡ちゃん先生。
自ずと電気の資格を取ろうという気持ちはあったため、電気業界に入るきっかけとして電験3種を取得したそう。
ただ、岡ちゃん先生は日本電検入社後に電験2種、さらには1種まで取得されています。
その理由を聞いてみました。
2種と1種を取得したのは、会社の企業価値を高める目的のためです。
正直、仕事でぜったい要る!って資格ではないですからね笑
でも、上位資格を持っている人材がいることはそのまま企業価値に繋がりますし、企業としての価値を高めることは若い人材を惹きつけるためにも大事なんじゃないかなと思って。
もちろん、個人的な評価がされるからって気持ちもありますよ!聖人君子じゃないですから笑
おどけた表情を浮かべながら語る岡ちゃん先生ですが、「この会社(日本電検さん)が気に入ってるんですよね。」と言い、だからこそ企業価値を高める努力をされているそうです。
「企業価値を上げたい」という言葉がすぐ出てくるのは、会社に対して愛があるからこそですよね!
そんな会社で働けるのは素敵なことですし、会社や仕事に対して好きと思える岡ちゃん先生がすてきだなと感じるエピソードでした。

水島社長との出会いは?
電気雑誌(新電気)を読んでいたとき、カフェジカっていう変わったことやってるところがあるんだなぁ、というのを見たのがきっかけでした。
雑誌で見て実際行ってみた、というのは割と運命的なものを感じるのですが、さらに運命なのでは!?と思える話を聞くことができました。
ちょうど、子どもから「自分のロールモデルはお父さんだ」と言われたんです。
そういう生き方をしたいという風なことを。
これはえらいこと言ってもらったなと思って、電気計算っていう電気雑誌に投稿したり、アクションを起こそうとしていた時期だったんです。
だから、タイミングがよかったんだなとは強く感じますね。
生き方を見つめ直すようなタイミングでたまたま雑誌でカフェジカを見かけて、顔を出してみるか!と思ったのが、水島さんとの出会いのきっかけだったそうです。
岡ちゃん先生が来てくださった当時はどういう方か分からなかったので、「受電設備に興味あるんですか~?」とか「これがLBSって言うんやで~」というようなことを説明して、ニコニコ聞いていてくれたって言うのが印象的ですね…
いろいろ説明した後に名刺頂いて、「いや、絶対電気詳しいやん!」って笑
水島さんが取り組んでいる電気主任技術者の人手不足や高齢化の課題など、「なんとかしたい!」ということの方向性が一致していたことから、カフェジカとの活動がスタートしたそうです。
▼記念すべき!▼
▼岡ちゃん先生初登場の動画はこちら!▼
02|岡ちゃん先生の仕事
現在、日本電検株式会社にて「技師長」として活躍されている岡ちゃん先生。
技師長という役職や、実際に携わっている業務とは!?
日本電検さんのお仕事について、少し覗いてみましょう!
日本電検(株)の業務について教えてください!
==ここがポイント!==
==日本電検(株)について==
・日本電検の業務は、年次点検が全体の7割ほどを占めている!
・高圧の受変電設備や特別高圧(77kV以下)の設備の点検がメイン!
・新築現場の竣工試験(高圧特高含めて)、使用前安全管理審査、保安管理業務(300件前後)、事故などの障害調査、電力測定などを行う!
・HEP FIVE、アクティ大阪エリア、ルクア大阪、グランフロント、KITTE大阪、関電本社ビル、あべのハルカスなどの竣工試験・点検を行う!
・いわゆる試験屋さんでありながら、資格取得へのサポートがある!
・メインではないものの、電気保安法人としての登録もあり、外部委託の技術者としても事業を展開されている!
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会社が気に入ってるって話しましたけど、毎日違う現場に行けるっていう業務内容も気に入ってるんです、私、飽き性だから笑
近畿地方を中心に担当していますが、大阪の目立ったビルはうちがほとんど関わっていますね。
私は現場に行くことは少なくなってきていますが、はじめての現場の点検とかは行きますし、今も電柱は登れますよ笑
一から十まで自分で行うような仕事よりも、点検をメインに働ける日本電検さんでの仕事が性に合っている、と話してくださいました。
選任か外部委託かで大きく働き方が異なる電気主任技術者だからこそ、向き不向きがはっきり分かれますね。
では、若手の頃はどのようにお仕事をこなしていたのでしょうか?
資格(電験3種)は持っていても実務はまるっきり違うものだから、覚えることは多かったですね。
最初は点のように散らばっていた知識だったのが、2年くらい経ったときに点が線になったんです。
仕事の内容が腑に落ちるようになってきて、周りが良く見えるようになってきたのがこの頃でしたね。
日本電検(株)での「技師長」という役職とは?
岡ちゃん先生の名刺を見ると、「技師長」の文字が。
技師長とはいったいどのような仕事を担当するのでしょうか?
主に、社外に向けた発信をするなど、広報的な役割を持っていますね。
カフェジカ講師を務めたり、電気雑誌に投稿したりするのはすべて、会社の広報的な役割の一環でもあります。あとは、会社が使う試験器や測定器の導入(購入)も、担っていたり、障害調査なども担っています。
会社の未来のために「企業価値」を重要視されているからこその活動なんですね!
障害調査という仕事とは?
そして、とくに気になるのは障害調査の内容について。
障害を調査するんだろうな、と言葉ではイメージできても、実際の業務内容はなかなかイメージが沸きません。
障害調査とはその名の通り、障害が起こったときの原因を突き止める仕事です。
私の個人的なイメージで言うと、推理小説の犯人捜しという感覚がありますね。
だから、障害が出たっていうのは大変なことではあるけど、内心楽しんでやってる部分もあります笑
年次点検にも言えることですが、障害調査でも「こうなっているから更新してください」「この数字は良くないから更新してください」ということを報告書に書いたりします。
実際に対応した事例をいくつか教えてくださいました。
海外製の照明器具が軒並み壊れるという障害があり、その原因は「完全地絡」だったそう。
海外製の電気機器は対地電圧が上がることを想定して作られていないそうで、それが障害に繋がっていたとのこと。
また、別の事例では、心臓カテーテルの機器更新後にリアルタイムのモニターが乱れてしまうという障害が。
こちらはカテーテル本体とモニターの接地を別系統から取っていたのが原因だったとのこと。
障害調査ではこのような事件の捜査を担当するんですね!
これらは解決策が見つかった事例ですが、事故の調査をして再現性がない場合は、推測の域を脱しないことを報告書に書かなくてはならないこともあります。
ただ、再現性が低いってことは複数の要因が重なることが原因なんじゃないかなと個人的に思っていて、そういう考え方をするようにしていますね。
おおっ!!これは障害調査の核心に迫るような言葉が出てきました!
こういった話を…13日のイベントで…!
THE 接地DAYのときに事例などを含め紹介していただきます!
たかが接地、されど接地!
「接地といえば、岡ちゃん先生」で(カフェジカで)お馴染みの岡ちゃん先生が、接地について解説してくださいます!
自分の中の仕事のテーマは「接地」と「高調波」の二つなんです。
理由は、仕事の中で実際にこれらによる障害を見てきたからであって、電気設備の中で「接地」と「高調波」は重要になるぞ!と思って勉強してきました。
じゃあ次は、高調波DAYも!お願いしたいですね~!
03|カフェジカ講師としての岡ちゃん先生
タイミングが重なって出会った岡ちゃん先生と水島さん。
そして始まったカフェジカ講師としての活動。
岡ちゃん先生がカフェジカ講師として受講者の皆さんの前に立つときに意識していることを聞いてみました。

講師の立場として大切にしていること
・あまりマニアックにならないこと
・ゆっくり喋ること
を意識しているかなぁ?
自分が理解していることと第三者に理解してもらうことは次元の違う話だと思っていると語る岡ちゃん先生。
いかに分かってもらえるように表現するかに気を付けているそうで、目に見えない電気の内容だからこそ、図や絵で説明できればと思って工夫しているそう!
「水島でも分かるように持って行こう!」みたいに意識されてる感じ、してます笑
つまり、相手をすごく意識して話してくださってるな、と。
岡ちゃん先生が言うように、先生側が理解できていることと、教わる側の感覚は違いますよね。
誰しもが、「授業で置いてけぼりになった」「理解できなかった」という経験があるはず。
講師としての岡ちゃん先生は、自分が知ってる知識をただ話すのではなく、「相手に理解してもらうために」という部分を強く意識して話されているんだな、ということが伝わってきました。
保安管理業務講習(カフェジカでの実務経験短縮講習)について聞いてみた!
カフェジカの保安管理業務講習では、リレー試験器の操作等、実務の話を担当させてもらっています。
カフェジカの短縮講習の何よりのメリットは、講習が終わったあともカフェジカに行って機械を触れるところかな、と思います。
正直、試験の内容は一回聞いただけで現場でできるものではないので、内容を定着させるって言う意味では反復しやすいってことが何よりのメリットなんじゃないかと思いますね。
実際、短縮講習を修了したあとすぐにイベントに来てくださる方が何人もいらっしゃいます!
場数を踏む、経験を積むという意味でも、講習後もカフェジカを活用していただければなと思います!
敷居の低さについてはどこより低いんじゃないかと!
カフェジカの保安管理業務講習(短縮講習)は、できる限り実践に沿った内容をお伝えできるよう作成させていただきました。
興味がある方は、以下で詳細をご確認くださいませ。
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04|電気主任技術者はこれからどうなる?
電気保安業界に長く身を置かれている岡ちゃん先生に、業界内の課題や電気主任技術者という仕事の将来性を伺ってみました。
電気保安業界の課題は?
人材不足が大きな課題だと思ってます。
電気保安の重要性は世間にあまり知られておらず、閉鎖的な業界であることが根っこにある課題なのかな、と感じますね。
令和5年に発表された経済産業省の資料によると、2030年頃に2種人材で約1,000人、3種人材で約800人の不足が見込まれています。
参照:電気主任技術者制度について|産業保安グループ 電力安全課
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/hoan_seido/pdf/013_01_00.pdf
加えて、電気主任技術者の高齢化も業界内で懸念されている問題の一つです。
これらの問題は、電気保安業界が閉鎖的な業界であること、それに伴う認知度の低さが原因だと、岡ちゃん先生は考えているそうです。
確かに、筆者もミズノワの事業に関わる前は職業名自体知りませんでしたし、岡ちゃん先生が言う通り、電気工事の仕事はイメージができても電気主任技術者の仕事はイメージしにくいと感じています。
カフェジカの活動を通して、少しずつでも開かれた業界にしていきたい!と改めて感じさせられました。
電気保安業界の将来性は?
将来性はあると思いますよ。
電気主任技術者制度は将来的に見てなくならないとは思ってます。
電気主任技術者制度は日本独特の制度で、1896年に制定された、工学系では最も古い資格の一つ。
この制度があるおかげで、日本は先進国の中でも電気による事故が桁違いに少ないのだとか。
この背景があるからこそ、電気主任技術者の制度や職業はあり続けるのではないか、と語る岡ちゃん先生。
この「事故が少ない」という事実が広く認知されて、「電気主任技術者がいるからこそ電気を当たり前のように使える」という感覚が広がるといいですよね!
筆者は、電気主任技術者の人材不足の問題が「農業」の業界と似てるな、と感じました。
なくてはならない(将来性がある)仕事だけど、足りていない。
この状況を改善していくのは一筋縄ではいかないものですが、だからこそミズノワではあきらめずに取り組みたいと再確認させられました。
電験の資格を活かすポイントとは?
国家資格であり、電気設備の保安監督という独占業務を行える電気主任技術者の資格。
この資格を活かすためのポイントはあるのでしょうか?
電気業界では、持っているだけで一定の評価が受けられる、ステータスの高い資格と言えますね。
ただ、資格(知識)も持っているだけでは不十分だと思っていて、知識を実務に活かすという意識が必要なんだと思います。
それは選任とか外部委託とかに関わらず、理論と実務が自分の中で結び付けられているような技術者になってほしいなと思います。
日本電検の仕事で言うと、電験の法規の知識が役に立ったことがあると語る岡ちゃん先生。
例えば、新築の竣工試験や、使用前安全管理審査で書類を作成する際に法令の理解が必要になるそう。
反対に、法規の知識がきちんと頭に入っていれば、業務の内容が理解しやすいとも言えるとのことでした。
05|【岡ちゃん先生直伝!】電験学習のコツ!
さて、ここで電気主任技術者になる人の多くが通る道である電験学習について、先輩主任技術者からのアドバイスを伺ってみました。
実は、参考書はあまり使っていなくて、多用していたのは過去問や月刊誌でした。
電気計算などの月刊誌って、常に試験範囲の内容を扱っていて、去年出た内容などリアルタイムの情報が反映されているから、非常に効率よく勉強できると思います。
最新技術についての紹介も載っているので、電験2種や1種の二次試験にはとくに役に立ちましたよ。
個人的に、「電験の学習には雑誌使っています」という方にあまりお会いしたことがなかったので驚きの情報でした。
これは、電験受験生には貴重な情報ですね!
実際は雑誌に1種の問題は載っていませんが、2種の+αが1種の内容だと思っているので、2種の問題を丁寧に学んで1種に繋げていました。
岡ちゃん先生の感覚としては、「3種<<<2種<1種」という風に、3種と2種の難易度の差が一番大きいそう。
試験の難易度などを肌で感じて、そのイメージを持って学習に取り組まれていたということがよく伝わりました。
06|人生・仕事でのモットー
電気主任技術者として仕事をするにあたって、岡ちゃん先生のモットーを聞いてみました。
世の中、人と人の関わりがないと生きていけないから、人との関わりは大事かなと思ってますね。
そりゃあ人間なので、自分が評価されたいって気持ちもベースにあるんですけど、それに加えて会社のため、人のためなど、自分以外のために動くっていう気持ちは持ち合わせていたいと思ってますね。
岡ちゃん先生のお話で印象的なのは、自分の欲望と理想をきちんと分けて、自分の気持ちを客観視されていることでした。
誰しも自分の利益を優先してしまう気持ちは持っていますが、それだけでは自己中心的になってしまう。
根底にある「自分の欲望」も大切にしながら、より良く生きるために「自分以外のために動く」という相手を想う気持ちも大切にしているのが、お話を通して伝わってきました。
最初に伺った「資格を取ったのは企業価値のため」というエピソードにも繋がってきますね。
07|読者のみなさんへ
やっぱり、電気への興味があって電気の知識を深めていける人は、試験業務をはじめとする業務をこなしていけると思うんです。
私も最初は点と点の知識だったけど、知識を深め続けていたら点だっと知識が線になって、視野がパッと広がる経験をしました。
指数関数的に理解が高まるというか。
その感覚を追い求めたり、実感してもらったりすると、仕事の幅も広がっていくんじゃないかなと思います。

また、仕事をするということについては、「仕事は日々の糧を得る方法ではあるけど、それだけでは寂しいかなと感じる部分もある」と語る岡ちゃん先生。
この言葉で、岡ちゃん先生がいかに電気が好きかが伝わってくる気がします。
そして、点の知識が線になる「理解が深まることの面白さ」を知っているからこそ、仕事で新しい経験をすることや、仕事をこなすために学ぶことにも楽しさを見出すことができるんだろうな、と感じます。
電気主任技術者としてだけでなく、仕事をして生きる人たち全員に共通して大切にしたい感覚ですよね。
さいごに
この記事を読んで、「カフェジカのイベント、参加してみようかな」と思った方!
岡ちゃん先生や水島さんをはじめ、カフェジカスタッフ一同皆さまのご参加を楽しみに待っております!
カフェジカの活動やイベントに興味が出てきた方は、ぜひお気軽に参加してみてください。
実務に興味のある方はカフェジカへ!
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【著者情報】
電気主任技術者メディア編集部
電験や実務など、「電気主任技術者」にまつわる情報に特化したメディアコンテンツ制作集団。
電気主任技術者専門の転職エージェント株式会社ミズノワが運営する「電気通信ピカリ」内の記事を執筆・発信中。
転職エージェントとして、求人案内総掲載数240件以上、求職者様の総ご相談者数2,500名を超える実績を持つミズノワ監修のもと、分かりやすくて面白いメディア運営を進めております。





