「電験×き、着物!?」電験講師・山下明 その内面を丸裸に電撃取材! | 電気主任技術者(電験)専門の職業紹介エージェント

ミズノワの電気通信 ピカリ!

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「電験×き、着物!?」電験講師・山下明 その内面を丸裸に電撃取材!

  • 講師紹介
  • 2023.05.24

なんか、、、

着物を着てる電験講師がいる・・・・

目に入った異様な光景に

「ふぁっΣ(゚Д゚) ?!」

何度も思考が停止しそうになった。

ドーン

「山下 明」

彼も、拠点とするは 大阪
同じ大阪を軸にする カフェジカ にとって、

ここは突撃せねばいけない(゚д゚)!!

沸き起こる疑問

なんで着物なんですか??(´・ω・)?
ってか、どんな人生送っているんですか??(´・ω・)??

過去問以上の疑問が、
ココにある!! (`・ω・´)キリっ!

先に、お会いする前に
失礼の無いようネットで下調べ (‘ω’)ノ

現在はオーム社さんの新電気にて「やさしく語る電気のイメージ 電気機器の入門講座」を連載しながら、オンラインスクールで教鞭を務められている!
https://www.ohmsha.co.jp/school/course_05.htm

なるほど…ガチの電験講師を本業にされている人なんですね(*_*; 少し緊張するゼ

20余年の指導実績と高い合格率を誇る、電気技術者養成の専門校 試験センターe-DENさんで講義もおこなっている!
https://shikakucenter.com/info/lecturer
(e-DENさんは、電気関連の資格では全国唯一の「受講料が40%も給付される」特定一般教育訓練給付金指定講座なのです!)

そのほかにも、企業さんへの出張講義や執筆といった活動でお忙しくされている、、、

ら し い。(^^;) すげー

OK、聞きたいことは思い浮かんだ。

・休みの日の事とかー
・最近のマイブームとかー
・恋愛話とかー

話に行き詰まったら、聞いてみようかな…(*´ω`;)爆

それに、、、

着物の先生を、
こんなカオスな空間(カフェジカ)へお招きして
良いのだろうか。。。

(トイレとか、、カフェジカ顧問:あきら博士の萌え萌え空間になっているのだが…)

不安は、募るばかり・・・

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

水島だけでは心もとない想いもあり、

今回、最近一緒に仕事を始めた、新たにピカリライターとなる鈴川さんと一緒に山下先生へのインタビューをさせていただくこととなりました。

心強いぜ!鈴川さん!

そんなこんなで、

今回のインタビューを

行わせて頂きました!

秘密のベールに包まれし、
山下先生の電気人生
そしてその先に見えるもの、、とは、、、、、

いかに!?

皆様、最後までお楽しみください!!













みなさま、こんにちは!はじめまして!鈴川と申します!

本日はなんと!電気の専門学校『株式会社資格センターe-DEN』で講師を務める山下明(やました あきら)先生にインタビューする機会を得ました!

株式会社試験センターe-DENは、20余年の指導実績と高い合格率を誇る、電気技術者養成の専門校です。https://www.shikakucenter.com/info/

そして、そんな実績あるe-DENで講師を務める山下先生といえば、着物姿が印象的な電験講師です。
基礎を大切に電気を教える講義は、受講生からも支持されていらっしゃる模様。
インタビューの場でも、終始和やかに、かつ物凄い体験談を話してくださいました。

今回は、山下先生の学生時代のエピソードから、今後のキャリアについて、カフェジカでのコラボ企画!?などを紹介していきます。
山下先生のお人柄にもフォーカスしていきながら、山下先生の電気人生を見ていきましょう!
水島さんとのやり取りも、和やかな感じに見えましたよ(*^▽^*)

やりたいことを好きにしてきた学生時代
~図書館と電気と実験と~

「思い返すと小学生の頃から電気が好きでしたね。4、5年生からはんだ付けをしていました」

開口一番、口から出たのは電気の話。
小学生の頃から自然と図書館に通い、子ども向け工作の本を借りては自分で実験をする日々でした。
ホームセンターで部品を買い集めトランジスタラジオを作り、増幅作用を実際に確認することができ「普通の小学校では見られないこと」を体験しています。

ここから電気人生を歩み始めると思いきや、中学校では吹奏楽部でトロンボーンに夢中に。(実は現在はピアノも演奏できるとのこと!)
勉強よりも部活に打ち込んだ中学時代を過ごし、高校はどこに行こうかと考えたところ、電気を専攻すると好きなことができるんじゃないかと、工業高校電気科へ。授業を受けるとやっぱり「おもしろい」「もっと勉強したい」と感じ、先生の勧めで第二種電気工事士から取り始め、高校生のうちに電験3種に合格

「当時は将来の保険として電験を取得しようと思っていました。今振り返ると、この仕事に繋がるので取得できて良かったですね。マイノリティなのも良くて、希少価値がありますね。」

と振り返り、電験の価値を感じています。そして大阪市立大学工学部に進学。基礎的な数学や物理を学び、どっぷりと勉強のおもしろさを堪能されそこから教職の道に進んでいきました。

「やりたいことを好きにやらせてくれた親や教師に感謝ですね。放置とも言えますが(笑)。ただ代わりに、やりたいことのためにやらないといけないことが出てくるんですよ。」

とただやりたいことをやるだけじゃなく、目標設定の大事さを幼い頃から学ばれていたようです。

工業高校生徒向け教科書の自主出版へのチャレンジ
~2つの意外な動機~

大学在学中に、工業高校生徒向けの教科書の自主出版にチャレンジするといった、ちょっと特殊な経歴をもつ山下先生。どうして自主出版に至ったのか、そこには2つの理由がありました。

「理由の一つは、商売をしたかったからです(笑)。
アルバイトをいろいろしていましたが、工業高校の教科書なら競合が少ないから勝てるんじゃないかと思ったんです。結果、思っていたより売れなかったのですけど。」

大学時代、ここまでお金のことを考えられる人は少ないのではないでしょうか?アルバイトなども経験したうえで、より好きなことで儲かる仕事ができないか、という観点をもっていたようです。教科書の自費出版という、なかなか発想にも至らない事業にチャレンジしました。

実際、カリキュラムとして教科書を利用してくれたのは2校程度と、多くはなかったそうですが、おもしろく大変良い経験だったと明るく語られます。自分で書くところから流通までの商流を体験できたことがおもしろかったと話す山下先生。先生の探求心の強さが垣間見えました。

「もう一つ理由があります。自分がイメージするわかりやすい電気の教科書を作りたいという気持ちがあったからです。
高校で習うことと大学で習うことでも差があって、工業高校生にもっとわかりやすい教科書を提供できないかと思ったことがきっかけですね。」

自身が学生のうちから、次世代の電気を学ぶ学生たちのことを考えていました。大学の単位を取りながら、夏休み期間などを利用して1年足らずで書き上げたそうです。

全力で取り組んだ高校教師時代
~着物を着た高校教師~

「大学時代から、同級生に対して試験対策講師をしていて、もともと教えることが好きだったのが理由の一つだと思っています。『山下くん、教えてや~』という感じで、聞かれたら教えることが常でしたね。」

高校教師になった理由をこう語ります。もともと学生時代は教える立場になることが多かったため、「自分には教師しかできないな」という保守的な考えをもっていたそうです。学生時代から、人の悩みの声に耳を貸し、役に立とうとしていた山下先生の人柄が見受けられました。
しかし、実際高校教師をしてみると、自分のやりたいことや働き方があわない部分もあり、辞める決意をしました。

「正直、高校教師として定年まで働くのは無理だ、と悟ったのが理由ですね。精神的にも身体的にも、自分には厳しそうだと感じました。初年度いろいろ悩んでいた時に、周りの先生から『「一度担任をもつ経験はしておいた方がいい』」と言われて。その言葉にとても納得したので、担任を受けもって卒業まで見届けてから退職しました。」

辞めるという一見ネガティブにも感じる選択をされていますが、受けもったクラスへの熱量は強かったそう。生徒たちの試験の日には、手作りのお守りを全員に持たせるような、頼れる先生だったそうです。
社会に出ると否応にして出くわす大人の人間関係や、トップダウン的な組織などが苦手だったことを、退職の理由だと語っていました。
山下先生は、そういった『大人の社会』にもしかすると堅苦しさや効率の悪さ、時には矛盾などを感じておられたのかもしれません。もしかして着物でお仕事をされているのも、こういった感情のきっかけが何かおありだったのでしょうか…?

「着物を着ている理由はですね、お茶を習ったのがきっかけです。そもそも、以前、外国人観光客向けのボランティアをしていました。英語で日本のことを伝えているうちにもっと日本のことを勉強しなきゃ!と思ったんです。」

まさか、忙しく活動されている話の中で「お茶」や「外国人観光客のボランティア」などのパワーワードが出てくるとは思っていませんでした!
それも高校教師2年目くらいから、行事の時には着物を着て教壇に立っていたそう。
なんとなんと!新人教員でお茶を習い出して着物を着てくる先生なんてどこ探してもいませんよ!!!?

周りの求める声に応えて電験講師に
~きっかけが巡って電験講師の道を進む~

では、高校教師を退職してからどんな経緯で電験講師になったのでしょうか?

「じつは、高校教師を辞めたあとは一度大学院に入り直しています。でも、いざ勉強してみると自分のやりたいことと違って…。
そんなとき、資格センターの方から「電験講師をやらないか?」というお誘いの声をかけてもらいました。ある意味、電験講師になろうと思ってなったというよりも、きっかけをいただいたから電験講師になった、と言えますね。」

と笑って語る山下先生。ここでも、求められた声に応えるような決断をされています。この大きなきっかけを作ったのは、工業高校生徒向けの教科書を作ったことだと言います。
教科書作成の際に、たまたま関わった方から電験講師について声をかけてもらったそう。学生時代に、『やりたいことをやった』ことが巡り巡って今があるのではないかと感じざるを得ません。

電験講師として大事にされていること
~理想の講師像とは?~

「講師たるもの!というより、求められたときに応えられる人になりたいと思っています。
課題としてやるべきことを押し付けるより、疑問をもった人に対して答えられる人になりたいです。」

とても人間的な講師像を語っていただきました。やはり、根底には『困った人に応えたい』という気持ちがあって、原動力となっているのが伝わってきます。

実験机に向かう山下先生

「電験講師としてはこれから、電気の本質に迫るようなコンテンツを作っていきたいという気持ちもあります。」

電気のことがわからない人にとっても理解できるコンテンツを作りたい、という構想も教えていただきました。これまで座学をメインに講師をしてきた山下先生ですが、今後は『実験』というコンテンツも提供していきたいとのこと。
実験を重視し始めたのも、困りごとに応えたいという気持ちからでした。電気がまったくわからない人は、座学で基礎を聞いてもあまりピンときません。
しかし、実験で目の前で現象を見せることで、理解度を深められないか、と考えているそうです。

~ちょっとブレイク!?水島より!~

それって、未来を見据えた戦略では??「やりたいこと」と、「やっていくこと」の線がまっすぐな一本になっている!

『電気の知識』って、世界でも求められると思うんですよね。少なくとも、基礎的なところは共通の知識が求められる。いつか、海外向けの電気を学ぶコンテンツも作りたいんですよね。」

たしかに。。。電気保安制度や電験という資格制度は海外の中でも特異であるがゆえに、研鑽された学術知識がふんだんに詰まっていそうな気がします。

これを、き、、着物を召して、

英語が喋れて、

ピアノやトロンボーンが吹ける、経験豊富な、

ジャパニーズな エレクトリック☆ティーチャー

絶対、行けるやん。。。(゚д゚)!

もし水島が秋元康であるならば、既に両手で握手を求めているところです。

すごい!全部繋がっている!!大戦略家や!と、ついつい騒いじゃいました!

それでは本編に戻ります!続けてどうぞ!



山下先生が思う 電験における効果的な学習方法
~地道がいちばん!~

講師の視点から見て、効果的だと思う学習方法についても伺ってみました。

「結局、「愚直にやっている人」がいちばん効果的だと思います。『学問に王道なし』で、参考書がボロボロになるまでやるような人が、電験に合格していく印象ですね。」

『急がば回れ』で、基礎から着実に学んでいくことが、いちばんの近道であるようです。電験は過去問集がたくさん出版されていますが、まずは参考書に載っている基礎を固めた方がいいとアドバイスいただきました。

開いた本

また、山下先生は、ほかのメディアでもとにかく『基礎』を大切にすることを重視しています。なぜ、基礎を重視し始めたのでしょうか?

「電験講師になってから、大企業から研修のご依頼をいただいて、その時に基礎の大切さを身をもって知りましたね。大企業の研修ということで、生徒さんは高学歴な大卒の方が多くいました。なので、張り切って高度な内容の授業をやったんです。
でも大卒だからといって全員が基礎を身につけていたわけではなかったので、基本的な内容の研修をすればよかったと反省しました。」

電気専門の大学を出たからといって、全員が電気の基礎をしっかり身につけているかというと、そうではなかった、と語ります。
電気の基礎という土台がなければ問題は解けない、ということを山下先生は身をもって知っています。だからこそ、基礎を理解しつくすことを大切にされているようです。

山下先生が語る 電験キャリアについて
~基礎知識を活かせる技術者が求められる~

「電気主任技術者のニーズはこれから高まると思いますが、同時に、新任者の数が足りないという課題が出てきそうだと思っています。そもそも、電気主任技術者制度そのものが大きく変わるかもしれませんよね。」

電気主任技術者という電験キャリアは今後、大きく変わっていくかもしれないという予想をされているようです。
しかし、だからといって電気の知識が必要無いわけでなない、と語る山下先生。ここでもやはり、『基礎』を大切にする考え方が生きてきます。

電球

「資格の制度は変わるかもしれないけど、電気は必要な知識であり続けるでしょう。
さらに今後は、現場知識のある人が減っていく傾向にあると思います。そのため、基礎の知識で解決していく能力が必要になるかもしれません。」

『基礎』を応用してどう問題を解決していくかが、これから必要とされる技術者のスキルになるかもしれませんね。

山下先生が行う 今後のカフェジカイベント!?
~山下先生の授業「電験国語」~

最後に…『山下先生がカフェジカで講座を開くなら!?』という、楽しそうな企画についてお話したのですが、意外な答えが返ってきました。

「ジャンルを電験に絞らないのであれば…、国語の授業がしたいです。」

電気の内容かな、と思いきや、国語の授業という思いもよらない回答です。なぜ、いま国語の授業をしようと考えているのでしょうか?

「講師をしていて、日本語が読めない生徒がいる問題を目の当たりにしているからです。電験で出題されるA4・1枚の質問意図が理解できない方って、けっこう多くいます。実際、国語力は現場でも絶対必要になる能力なので、『電験数学』ならぬ『電験国語』があってもいいんじゃないかって本気で思っています!」

実際に講師をしているからこそ気づける観点といえるでしょう。たしかに、現代の教育分野では、読解力などをはじめとする国語力の低下が課題とされています。
電気の話だけでなく、国語力といった基礎中の基礎に目をつける山下先生は、生粋の教育者なのでしょう

まとめ

教育者、山下先生からたくさんの貴重なお話を伺うことができました。
正直な感想で言うと、こんな先生から授業を受けたかったな~!というのが素直な気持ちです(笑)。
それほどまでに、『教育とは何たるや』を考えて講師業を続けられていることがひしひしと伝わってくるインタビューでした。
インタビューの最後には、「やりたいこと語らせていただけて、30代でやるべきことが見えてきた。」とおっしゃる山下先生の姿が。これからの電験教育コンテンツの発展が楽しみですね!!

カフェジカでも山下先生と一緒にイベントも行います(電験国語はまた今度!)のでこちらもぜひチェックください!

【詳細は画像をクリック!】

その他、山下先生の活動されている情報は!

・株式会社資格センター【e-DEN】Twitterはこちら
・株式会社資格センター【e-DEN】ホームページはこちら
・山下先生の講座が気になる方はこちら

本日は最後までお読みいただきありがとうございます!

カフェジカインタビュアー:水島&鈴川

【著者情報】

電気主任技術者メディア編集部

電験や実務など、電気主任技術者にまつわる情報に特化したメディアコンテンツ制作集団。

電気主任技術者専門の転職エージェント株式会社ミズノワが運営する「電気通信ピカリ」内の記事を執筆・発信中。

転職エージェントとして、求人案内総掲載数240件以上、求職者様の総ご相談者数1,500名を超える実績を持つスタッフ監修のもと、分かりやすくて面白いメディア運営を進めております。