電気主任技術者が行う地絡継電器試験とは?~結線から実演まで~年次点検「地絡継電器(HGR)試験」《リレー試験》シリーズ|高圧地絡継電器試験を学ぼう!
- イベントレポート
- 2024.02.01 更新日:2025.03.26
地絡継電器(GR)試験とは、地絡事故を検出する試験のこと。
地絡によって大地に電気が流れると、感電や発火など大きな被害につながる危険があるため、GR試験は安全に電気を使うためには欠かせない試験の一つと言えます。
今回のイベントでは、年次点検で行う「地絡継電器(GR)試験」について、地絡保護の原理から結線方法や実演まで、GR試験にとことんフォーカスしました!【2023年10月21日(土)実施】
この記事では、イベントの内容や実際に参加されたお客様の声をご紹介いたします。
GR試験についての実務に興味がある方、カフェジカでのイベントの様子が気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
1|イベントレポート
みんなが気になるリレー試験!
昨年末に開催させていただいた
年次点検(入門編&実践編)に次ぐ、操作編シリーズ!
・・・ということで今回はGR試験について学ぶイベントでした!
参加者には、ご自身が年次点検を控えているのでその前に勉強しておきたいという方や、選任で試験業務は外注しており自分でやることはないが知っておきたいという方、電気管理技術者としての独立をお考えで、理論も含めて勉強したい!という方などがいらっしゃいました。

実は、あきら先生が新人だったころ・・・入社して初めて年次点検に携わる時、
「試験器の使い方もわからない」
「線をどこにつないでいいかわからない」
と、怒られてばっかりだったそうですよ。(あきら先生にもそんな時代があったんですね!)
GR試験は入門としては入りやすい試験だそうで、新人に任されることが多いとか。
これから試験業務に携わる皆さんが、自分みたいに怒られない様にと、丁寧に教えてくれます!
試験器の操作方法を覚える事を目的とした講習では無く、被測定対象の役割、目的、基準規格を理解することを主軸に講義を進めて頂いたことは、とても斬新で良かったです。
そうなんです!!
カフェジカで目指しているのは、単なる「作業」ができる技術者ではなく、しっかりと知識をもって理解ができたうえで操作ができる『プロの技術者』になることの楽しさ・面白さを皆さんに感じていただくことなのです!
初めて操作するときに注意するのは、GRに100ボルトの電源を入れるとき間違いが発生しないようにすること。
どこに電源を入れて、どこに試験用の電流を入れるかということを分かっていないといけません!
・・・・
ということで講義のはじまりです!!
2|当日のイベントの流れ
あきら博士の講義では、そもそも『地絡事故とは?』や、『地絡保護の原理』という根本的なところからの説明があります。

そのうえで、高圧零相変流器(ZCT)や高圧地絡継電器(HGR)などの各機器の役割を実機を見ていただきながら学んでいただき、そして結線…と、初心者の方でも段階的に理解がしていただきやすいようになっています。
ちなみに、試験端子とZCTの二次側の端子を間違えるというのが初心者のよくある間違いだそうです…
ここはしっかりと区別できるようになっておきたいですね!

「ZCTと高圧機器、そしてHGRがどのような結線になっているのか?」
「標準施設、基本となるPASとSOGの結線はどうなっているのか?」
PASから制御線に番号が書いてあり、その番号どおりに繋いでいったら結線はできてしまう。
でも我々がやりたいのは理解すること。
実際には何と何が結び付けられているのか見てみましょう!
3|結線について学ぼう!
最初は標準施設から…!
そして関西ではめちゃくちゃ多い、ケーブル出迎え方式のPS・S形ではどんな結線になっているのか?
つぎにケーブル出迎え方式のCB形電流トリップ方式ではどんな結線になっているのか・・・?
それぞれ水島さんがあきら博士に一回路ずつ問題を出されながら、結線をホワイトボードで書いていく…という時間がありました。

ここでは参加者代表の水島さんが大奮闘!
機器達がどんな連携で動いていくのか確認しながら、一本ずつ線を繋ぎます。
正直、PとかZとかkとか、ただ闇雲に暗記しないといけないんだと思い込んでいました。
ですが、あきら先生が記号の意味をひとつずつ、覚えやすい言い方で教えてくれるんです!!
みなさまもぜひ動画を見ながら結線練習してみてくださいませ。
ノートに図を書いて同じように書き出してみたら、私にも理解出来たんですよ!
端子の記号たちを、意味が分からずに怖いと恐れていたんですが、ひとつずつ解き明かすと理解できるんですね。
うっかり結線が外れてしまってどうしよう!?なんて事態にも慌てずに対応できる様になれそうです。
そして、結線の方法はひとつだけではないのです!
関西では馴染み深い出迎え方式に対応した結線もあり、この講義は何度も確認して身につけたいところです。
最後はいよいよHGRの試験へ向けて講義が進みます。
4|HGR試験の実演、そして電気実験
最初は記号でしかなかった端子のアルファベットも、この頃にはどの端子が試験端子か、だいぶわかってきます。
試験業務を行うための手順、注意点等を事前にしっかり確認します。
試験器の準備が整ったら、カフェジカのキュービクルでHGRの試験を行います。
実際のGR試験を店内にあるキュービクルにて行っちゃうという…初めてカフェジカの講習を受けられる方はきっとびっくりしますよね( ´艸`)
年次点検に関係する試験は以下の3つ。
・最小動作電流試験
・動作時間(時限)特性試験
・慣性特性試験
それぞれの試験についてと判定基準、そして注意点を踏まえて実際に試験を行っていきます!

今までの講義の集大成!
動画でじっくりと実務のイメージが出来ると思います。
試験器の操作を間違えると、とても危険な状態になることも実演して見せてくれます。
講義で学んだ紙面の機器達が、本物の機器で、学んだ通りに動く・・・何度見ても私には不思議な感覚です。
繰り返し見て実際の現場でスマートに対応出来る様になりたいですね。
更に!電気実験もあります。
実際の試験器は色んな要素が組み合わされてオートメーション化されていますが、試験の理論が分かっていれば、これで試験が出来るんだ!ということを意図して、最小動作電流試験を水抵抗器を使って試験を行いました。

エキシビジョンとして行った、あきら博士が『アウトロー』なやり方だという水抵抗器を使った試験器での最小動作電流試験。
でも、地絡の原理から学ぶことでこの実験の様な柔軟な対応や考え方が出来るようになる、とあきら先生。
基礎の土台を固めて電気主任技術者として、パワーアップしましょう!!
5|参加されたお客様の声
イベントでの時間を共有するお客様も各々、結線はどうすればいいのかというのを考えるきっかけになったようで非常に好評でした!(*´ω`*)
GRの配線?結線?方法がとても勉強になりました。
沢山の記号が並んでいて見ただけで拒否反応が出ていたけど、今回、丁寧に説明していただけたので、理解することができ、より詳しく知りたくなりました。
端子や内容の構造について詳しく解説していただいたのが大変ありがたかったです。よくわからないまま試験しているのがもどかしく理解が進まない原因になっていました。
以前、保護継電器の講習を受けに行ったのですが
結線を最初から組んであるものでおこなったので、
水島さんのコーナーで詳しく教えて頂いて勉強になりました。
「HGRの試験で結線だけであれば誰でもできる、その仕組みを理解していないといけない」ということで、地絡保護の原理から試験方法まで詳しい講義を受けることができ、非常にためになりました。
ZCTとHGR間の実体配線を考える所。
今まで概念としてわかってたつもりだったのですが、実際に接続から機能を考えると非常にわかりやすい事に気づきました。
さすがアキラ先生!
『どういった回路で成り立っていて、どういう原理だからココとココを接続する』ということを理解していることが大切ですね。

しっかり結線を理解した後に実機にて試験を目にできるので、ZOOMで参加していただいている方々もすんなり頭に入っていったのではないでしょうか。
6|リレー試験シリーズ販売開始です
リレー試験シリーズ、記念すべき第一作目HGR試験は、カフェジカwebストアのジカストで販売開始です。
今回のレポートで紹介しきれていない事、たくさん詰まっています!
新人だった頃のあきら先生の様に困っている方、その他にも
「どうやって結線方法を覚えたら良いのかわからない」
「試験の手順は教えてもらっているけど、意味や構造はわかっていない」
なんて少しでも不安を感じているのでしたら、ぜひこの動画と出会ってほしいです。
実務動画★操作理論編01
年次点検「地絡継電器(HGR)試験」
★カフェジカイベントアーカイブ
リレー試験シリーズ、第二弾のOCR(過電流継電器)試験のリリースもお楽しみに♪
年次点検の確認をするのも良いですね!
年次点検の入門編も大好評発売中です。
実務動画★入門編
「電気主任技術者の年次点検 入門編」
★イベントアーカイブ★
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では、また次回のレポートにてお会いしましょう。
ありがとうございました!
ひな X(旧Twitter)
電気保安業務していない電気素人
・R3年下期に電工2種、R5年に電験3種試験合格
「電気初心者+電験の視点から情報発信します!」






