絶縁協調を知るDay!イベントダイジェスト | 電気主任技術者(電験)専門の職業紹介エージェント

ミズノワの電気通信 ピカリ!

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絶縁協調を知るDay!イベントダイジェスト

  • イベントレポート
  • 2023.07.26

・「絶縁協調」とは

こんにちは、カフェジカ店長のあすみんです(^ω^)/
今回は2023年7月15日に開催されたカフェジカ電気主任技術者実務講習
『絶縁協調』に関するイベントのダイジェスト版をお届けします!

後ほどアーカイブ版の動画を ジカスト にてリリース(販売)していくので、そちらでしっかりと肉厚な講義の内容を見て頂きたいのですが、このダイジェスト版を読むだけでも少しだけ詳しくなれる(はず!)なので、是非最後まで読んでくださいね!



『 絶 縁 協 調 』

なんとなく聞いたことはあるけど… 
・・・?
詳しくは分からない…(@_@)

そんな声が、私以外にもイベント参加者さん達の声としても多いなか、絶縁協調の主役ともいえる、「避雷器(LA、アレスタ)」を軸にイベントが行われました。

高圧受電設備の中で見ると、華やかな継電器や遮断器さん達と違って、存在感がちょっと薄い?と思ってはいたのですが・・・・

講習を受けた後、その印象はガラリと変わりました(*´ω`*)

『高圧受電設備で受電電力が500kW以上の設備にのみ設置が必要』
この言葉が独り歩きしているようにも思いますが、

あきら博士としては
「雷は500kW未満の事業所付近を避けて落ちる訳ではないので、電気設備の保護を考えた時、全部に付けるべきだ!」と話されていました。


確かに近年は電子機器が増えているため、落雷の被害は以前よりも増加していて問題になっていますよね。

アレスタは、他の高圧機器(女の子)が危険に見舞われているとき(雷サージ)、アレスタ自身が体を張って他の高圧機器(女の子)を守り、危険が過ぎ去ればまた涼しい顔をして、通常の状態に戻る!

彼(アレスタ)はそう・・・ Los Angeles あがりのイケメンなのだ!!!
※個人の感想を含みます。

そんな超絶イケメン アレスタのことを、しっかり、今回のイベント「絶縁協調」で参加者の皆さんに学んでいただきました!

イケメンなフリー素材

・講習の内容 

当日のイベントはこのような内容で展開しました。

雷の電圧はなんと数千万~1億Vと言われており、落雷が起こると直撃しなくても、わずかな抵抗でも火災発生するような莫大なエネルギーを持っているんです。

設備にそんな莫大な電圧がかかってしまうと
あわわわわ・・・・((((;゚Д゚))))

残念ながら直撃雷は避雷器で防ぐことができません。
でも落雷があった際に発生する高電圧からは、他の高圧設備を守ることができます。

高電圧は早く地面に到達するために高圧設備のより弱い箇所にいく習性があるので、周りの設備よりも弱いところをひとつ作っておくという考え方が避雷器の基本・・・!!

雷が直撃しなくても、周辺に落雷した場合、高電圧で設備はやられてしまう・・・
そんな時に活躍するのが避雷器なんですね!

避雷器の設置基準は、先にも書いた通り、高圧受電設備で受電電力が500kW以上の設備というのがひとつの基準ではありますが、雷って500kW未満の設備にも落ちますよね?

だったらそういう設備にもつけるべきではないでしょうか!

あくまで今の基準が500kW以上と設定されているのは、現状、避雷器がついていない現場は非常に多いので、その基準が変わってしまったら、ほとんどの施設が違反しているという事態に発生してしまうからでしょう。

だから、しっかりと絶縁協調の知識をもって対応することが大切なんですね。

とあきら博士。・・・・ぅぅぅうむ納得(´・ω・)

参加してくださった方からは

避雷器の概要や考え方がわかりました。電験受験生の頃、バラバラに学んだ知識が一つにまとまった感じがします。

他の協調と比較しながら説明してくれたため、役割や必要性が理解し易かった。ペットボトルを使った実験で避雷器の役割を実感できたことと、破壊して内部を見つつ特性曲線の理論的な話も絡めてくれたおかげで教科書では得られない知識が得られた。

絶縁協調の目的、趣旨がすんなりと理解出来ました。
今までネットや書籍見てもよく分からなかったのですが、体系的に分かりやすく説明頂いたので、良く理解出来ました。

直撃雷は避雷器でも防げなのは知りませんでした。他者に間違った説明をしなくて助かりました。

とこのようなお声をいただきました!

そんな中でオーナーの水島氏は、

避雷器って、雷を避ける器って書くの、おかしくない?!
誘導雷を受けて先にダム崩壊させて続流を断ち切るんでしょ?
避雷器っていうネーミング、おかしくない?!変えた方がいいよ!

と、ひとり見えない勢力に不満をぶち上げていました。
その願いがどこかへ届けばいいですね。

・ギャップレス/ありの避雷器の違い

講義終了後、
毎回恒例の「高圧実験」ではギャップなし避雷器をもっち(カフェジカスタッフ&電気系イラストレーター)とオーナー水島さんが破壊!

ちなみにギャップありの避雷器の中身がこちら👇

ギャップレス・ギャップありの避雷器の構造って結構違うんですね・・・

避雷器を割ってもらって、初めてギャップ付きとギャップ無しの違いを目にすることができました。これは本を読むだけでは吸収できない知識です。

お客様からもこのように言っていただきましたが、避雷器を割る機会ってかなりレア。目で実際見て違いを確認できるのは貴重ですね。

あきら博士のたとえ話や、実物を見ながらの講義で電気どどどどどどどどどどどど素人の私もイケメン アレスタ君への理解を深めることができました!!

・協調シリーズのご案内

今回の「絶縁協調」は{電気主任技術者が知るべき協調シリーズ3部作}のうちのラストでございました。過去の分は下記をチェックしてみてくださいね♪

{協調シリーズ3部作}


【高圧配電線の地絡保護協調】
アーカイブはサムネをクリック✨

【過電流保護協調】
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