電験取得後 その先にある生き方「電気管理技術者」への道 (① 全4回)
- 資格取得者インタビュー
- 2020.06.05
電験を取ることをたくさんの人が目標にしています。
それを目指して、毎日コツコツ勉強。
カフェジカでは、みんなで一緒にそのゴールを目指して進んでいく。
そんな仲間が増えてきました。
ここで一つの質問が浮かび上がります。
「電験を取ったその先には何がありますか?」
人によって答えは様々かもしれません。
でも多くの人は「仕事」に活用することを考えているはずです。
そこで、今回は電験取得後のキャリアとして「電気管理技術者」を目指されている山田さん(仮名)を取り上げさせていただきます。
無理を言って、この記事を作ることをお願いさせてもらいました。
きっと同じように考えている人が多いでしょうから、管理技術者の認定を受けるためや何かの参考にもなるだろうと思ったのです。
突然来たDMから話は始まります(ミズノワではよくある話)。
『電験が取れたとして、実務経験を積むに良い仕事はありますか?』
という内容です。
でもそのやり取りの直後、山田さんに大きなニュースが飛び込んできます。
「勤めていた工場が1年後につぶれる」ことが決まったのです…
誰しも、勤め先の業績は大丈夫かなと、心のどこかで感じられている方も少なくは無いはず。
同じような状況になったら、自分ならどうするだろう?
そして皆さんなら、どうされるでしょうか?
当事者である山田さんは何を感じ、どう動いていくのでしょうか?
この記事は水島さんと山田さんとのメールのやり取りを元に構成させてもらったからこそ、リアルな言葉にあふれています。
何かを感じて、そして自身の参考にして頂けたら幸いです。
4回に分けて1週間ごと発信していきますので、ぜひ最後までお読みください。
電験取得後のキャリア
~ 電気管理技術者を目指して ~
「はじめまして。突然のDMすいません。地方在住の山田と申します。もし可能でしたら来月に電験取得後のキャリアについて等、ご相談にのって頂けないでしょうか?
年齢は30代後半で、営業、制御盤組立、工場保全を経験しております。今年電験初受験し来年には残り1科目だけ残る「理論」のみ合格すれば免状取得予定です。もしご都合が合えばよろしくお願い致します」
ある日、ミズノワにこういったDMが届いた。
水島は関西の企業とのつながりはあるが、該当の地方にはあまり知った企業はない。でも何か参考になることがあるならお伝えしよう。まずは率直に山田さんの将来の希望をメールで聞いてみた。すると
「将来的には、電気管理技術者になりたいと考えているのですが、あまり情報をもっていないため実務経験の積み方とその後の進み方などを教えて頂けたらと思っております。
また、もし将来的にカフェジカが私の地方にも進出のお考えがありましたら、その時は何か協力させて頂きたいと考えております」
電気管理技術者を目指されている… そのためには実務経験を積んだという証明を、経済産業省に提出しなくてはいけない。大阪以外の地方進出も、広くカフェジカのようなスペースを作ることが電気技術者のためになると考えており、将来的には考えている。なんてありがたい言葉だ。出来うる限りのご協力をさせて頂きたい。そのようなやり取りが続いていった。
その中で分かったのは、山田さんはミズノワの活動をHPやツイッターで見て下さっていて、電験関係者との繋がりを持ちたいと考えていることだった。そして何より今後、気になることがあるという。それは、
「今年2020年度の試験で電験3種とエネ管を取得したとして、40歳という若くない年齢で好条件の転職先はあるのか?
通勤圏内や日勤・土日休みなどは厳しい?
少しでも良い条件を得るには何が必要?
実務経験取得後の進路は?
保安協会、保安法人、管理技術者協会、どの様なところがよいのか?
将来的には独立も視野に入れていきたいが、今後は個人の電気管理技術者と契約してくれる顧客は減少する傾向にありますでしょうか?
嫁さんと子供をちゃんと養っていけるのか?
等々悩んでおります」
お問い合わせくださった内容や質問を、何度も読み返した。山田さんの状況と心情を把握し、そこに的確なアドバイスをしたい。関西での知見にはなるが、伝えられることは伝えていきたい。そのためにもまずは知りたい事がある。冒頭の紹介で記載のあった、勤めてこられた工場の保全とは、どのような部署(科)で、何の保全をしていたのだろう?ここは実務経験の認定をとるために非常に重要なポイントになるからだ。
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