私たちの身近にあるキュービクル。

コンビニやビルの屋上にある、あの金属の箱。

知っているようで知らないキュービクル。

今回は【キュービクル式高圧受電設備と単線結線図】をテーマに行われたイベントのレポートです！

キュービクルの中はどうなっている？

キュービクルはどこにでも置いて良いの？

キュービクルの規格って、なに？

小動物や雨水の侵入から設備を守るためには何をすれば良い？

気になるあれこれ。

私、電気主任技術者実務レポーターひなは稼働している本物のキュービクルの中を見た事がありません。

そんな私でも、キュービクルの基本が理解できた【キュービクル式高圧受電設備と単線結線図】！

イベントの内容をちょっとだけご紹介します！！

1.キュービクルの扉を開けると

今回のイベントの内容はこの様になっています。

・キュービクルの内部構造

・ヒューズ、開閉器、遮断器

・主遮断装置の形式と受電設備方式、設備容量

・様々な規格、認定キュービクル

・必要な保有距離、通路、柵やフェンス

・基礎の種類、屋根、点検、騒音

・単線結線図

・【実験】キュービクル内の絶縁低下を見てみよう！（碍子のメンテナンス）

まずはキュービクルの内部構造です。

キュービクルの扉を開けると何が入っているのでしょう。

たくさんの電気を使う場所では、使うための電気を高圧で受け取ります。(高圧受電)

高い電圧のままでは電気を使えません。

使える電圧に変えて、使う場所に繋がっていきます。

講義で使用されるテキストの一部によると・・・

キュービクルの中には、使える電圧に変えてくれるものが入っています。

電圧を変えるもの、変圧器です！！

変圧器だけでは電気の入り切りも出来ませんので、付随する色々な機器がキュービクルには入っているんです。

変圧器を主軸に、開閉器などの機器を学んでいきます。

高圧限流ヒューズのこと、PF-S型受電とCB受電の違い、キュービクルには規格があることなど、前半は内部構造についての講義が続きます。

ひとつずつ、機器の写真や実物を見ながら役割を学びます。

扉の中を見たことがない私でも、すごくイメージしやすかったです。

キュービクルに規格があることも初めて知りました！

JIS規格のキュービクルというものが世の中にはあるそうですよ。

品質や性能の確かな工業製品としての規格。

その分、お値段も・・・なかなかするようです。

このため実際に使用されているキュービクルは、JIS規格以外が多いんですって！？

でも、JIS規格でないキュービクルを使用して法的な問題は無いのでしょうか？

無いそうです！！

キュービクルには規格があることや認定キュービクルというものがあることなど、キュービクルの基本がしっかり学べます。

2.キュービクルの台座？

キュービクルの内部構造を学んだ前半戦。

後半はキュービクルの外部構造や周辺で注意することを学びます。

保有距離やキュービクルまでの通路、点検などです。

キュービクルの周りにどのくらいの距離を取っておかないといけないのか、周りに柵や塀が必要なのか・・・

内部のことばかりに気が取られがちですが、キュービクルの安全を守るためには、外部からの危険因子も取り除かないといけません。

意外と見落としがちなのは、キュービクルまでの通路。

屋内外問わず、注意すべき点があります。

帰りの通路を塞がれ、閉じ込められないようにしないといけないなど、そんなことあるの!?と意外なことを知ってしまいました。

私が知らなかったことはまだあります。

キュービクルの【基礎】です。

キュービクルを置く土台を【基礎】と呼ぶそうです。

キュービクルの下は、ただの土台と思っていた・・・基礎から学べて良かったです（笑）

最後は単線結線図。

キュービクルのことを知り尽くした電気主任技術者が、キュービクルを保安するために必要なもの。

キュービクルの内部がどの様になっているのか、単線結線図から事前に構造を読み取り、工事計画や点検箇所の把握、機器の定格確認に役立ちます。

ここまでに各機器のことやキュービクルのことについて学んでいますので、単線結線図から読み取るべき内容もスルっと頭に入ってきます。

もし、キュービクルの点検をすることになっても単線結線図を見ながら落ち着いて点検出来そうです！

3.キュービクル内部での絶縁劣化を再現!!

毎度お楽しみの電気実験は、キュービクル内で起きる絶縁劣化です。

「金属箱に収められているのなら絶縁が落ちることって無いのでは？」と思っていました。

この講義を受けるまでは。

でも、キュービクルの中にあっても絶縁が落ちてしまうことがあると、学びました。

そしてキュービクルの中の碍子の絶縁が落ちてしまうとどうなるのか、実際に高電圧を発生させて見ていきます。

果たして・・・どうなる????

！！！！！！！

おそろしいですね。

こんなことにならないように、電気主任技術者は電気設備たちをしっかりと守っていかなければなりません。

ぜひ、実際の動画でご覧ください。

4.みなさまからのお声

当日のイベントに参加された方からのアンケートの一部をご紹介します。

ご回答ありがとうございます。

キュービクルの構造って結線図ではよく見ますが、実際の機器を見る機会ってなかなかありません。

実務に就いていないと尚更です。

今回のイベントで、キュービクルの中にある機器への理解を深めていきましょう。

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キュービクルのことを質問できる環境も、なかなか無いですよね？

そんなお悩みを解決するためにも開かれたイベント「新米技術者と学ぶ受電設備のイロハ」！

高圧受電設備の技術基準や作業をするための道具たちなども学べる内容で、とてもご好評いただいています。

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カフェジカのイベント動画は、実務経験の無い私も理解できる優しい言葉で教えてくれています。

本当に勉強になりますし、何度も見ることで頭に残っていきます。

今回の講義も本当は大事な事をもっとたくさん教えてもらったんです。

書ききれないだけです！！

この内容は、あきら先生の言葉で知って欲しい。

あきら先生の講義、いつも魅力的です。

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それではまた次回のレポートにてお会いしましょう。

【筆者情報】