電気主任技術者が知るべき高圧引き込みケーブル~高圧引き込みケーブルの種類や構造、保守点検までを網羅~
- イベントレポート
- 2025.08.16 更新日:2025.09.27
こんにちは。電気主任技術者実務レポーター、ひなです!
高圧引き込みケーブルとは、高圧受変電設備(キュービクル等)内に電気を引き込むためのケーブルで、電柱から受変電設備の区間に配線されるケーブルです。
電線よりも絶縁抵抗が高く、感電などに対して安全性が高いとされる高圧引き込みケーブルですが、事故の発生がゼロというわけではありません。
高圧引き込みケーブルによる事故の原因はどこにあって、どのように保守していけばいいのか。
今回のイベントは、高圧引き込みケーブルの種類や構造から、事故・保守まで、高圧引き込みケーブルについて完全網羅する勢いの、濃密な講義でした!【2024年6月29日(土)実施】
この記事では、イベントの内容や実際に参加されたお客様の声をご紹介いたします。
高圧引き込みケーブルの構造や特徴を丁寧に学ぶことで、事故となる原因を知り保守点検に活かすことができます。
高圧引き込みケーブルについて興味がある方、技術者としての知識を高めたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
1|ケーブルを知る
高圧引き込みケーブルとは…
高圧受電設備に電気を引き入れるためのケーブルであり、電気を使用する為に配電線から電気を引き込む、電気が通う線。
そんな高圧引き込みケーブルはどんな構造で、どんな特性があり、どの様に保守していくのでしょう?
2|当日のイベントの流れ
今回のイベントの内容はこちら!
1.電線とケーブル
2.高圧架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
3.端末処理・施工方法
4.高圧CVケーブル以外のケーブル
5.ケーブルの事故・保守
6.ケーブルの選定・更新推奨年
7.【実験】シールドアースの重要性、電界の可視化
まずは電線とケーブルの違いから学びます。
テキストの一部抜粋して違いを紹介します。
電線とは…
銅やアルミを金属線にしたもので、その金属をビニルやポリエチレン、ゴムなどの絶縁物で覆ったものです。
電線の構造→導体+絶縁物となります。
次に、ケーブルとは…
電線を覆った絶縁物を保護するために、その上をシースというカバーをつけたもののこと。
つまり、ケーブルの構造→導体+絶縁物+シースとなります。
※シース:ケーブル外側の被覆のこと
高圧の電気を通わせるには安全が大切。
電線よりも更に絶縁性を高めたものがケーブルなのですね。
では、高圧引き込みケーブルを使えば全てが安全になるのでしょうか?
残念ながら、そうでは無いようです。
3|電気主任技術者としてケーブルをみる
ケーブルは導体+絶縁物+シースの構造です。
導体+絶縁物+シースの構造ですが、実は種類もあるんです。

ケーブルの実物も見せてくれます。
パッと見ただけでは違いがわからない・・・ですが!
違いを教えてもらった後、この画像を見るとわかるんですよ~!!
私は高圧引き込みケーブルを遠目でしか見た事なかったですし、中の構造なんて電験の勉強するまで考えた事もなかったですので、リアルで見て知るってありがたいです!
ケーブルの中の構造も学びます。
何層にも重なって電気が漏れ出さないようにしている構造がよくわかります。
構造のみを紹介していることはよく見ますが、層ごとに丁寧に解説してもらえるのが、嬉しいポイント!
↓テキストの一部、お見せします↓↓

この様に絶縁性が高いんだから、ケーブルを使っていれば何も問題ないのでは?と私も思いました。が!!
ケーブルを使ってさえいれば何もかも大丈夫!ではないのです。
電気主任技術者が知るべき、いいえ、電気主任技術者だからこそ知っておかねばならない!!
今回のイベントの中核となる【電界】のお話です。
電験でもお馴染みの【電界】です。
ケーブルの中の導体には電気が通ります。
電気が通うところには【電界】が発生します。
電圧がかかっている空間の状態を「電界」といいます。
電界とは?-北海道電力ネットワーク株式会社
言葉で表すと余計に難しく感じますね。
電気のあるところには電界が必ずあり、電圧が高いと電界の強さも大きくなります。
この電界が、高圧引き込みケーブルに影響を及ぼすのです。
電界のせいで高圧引き込みケーブルはどうなってしまうのでしょうか?
電界の影響が及ばない様にするにはどうすれば良いのでしょうか?

ケーブルに穴が開いてしまっています!!
電界、おそろしいです・・・。
電界と水でこのような現象に至ることを水トリー現象と言うそうです。
水と電界の関係で小さな亀裂が発生し樹枝(tree)状に成長する現象を「水トリー」と呼びます。
高圧ケーブルの水トリー現象-関東電気保安協会
高圧引き込みケーブルを安全に長く使うため、電界に耐えるために必要な措置、端末処理と呼ばれるケーブル処理や施工、保守に必要なこと、試験方法(G端子接地方式)などなど、まるっと解説!
電気主任技術者が知るべきこと、詰まっています!!
本イベント以外にも、カフェジカにてケーブルを利用して行った実験動画もあります。
あわせてご覧いただくことで理解が深まるので、おすすめです!
▼【カフェジカ実験室】穴あきケーブルに、高電圧メガをあててみた!▼
4|電気主任技術者の目で電界をみる!
今回の講義では、実験が2つあります。
最初の実験はケーブルのシールドアースの重要性を知る実験です。

※シールドアース:ケーブルに施すアースのことで絶縁劣化からケーブルを保護するもの
シールドアースがあるときと無いときで、安全がどの様に変わってくるのかを実演します。
シールドアースが大切だ!ということを知識として知るだけでなく、体感することでより重要性を学べますね!
ふたつめの実験は、電界を目で見られる実験です。
ケーブルの電界の分布を知るために、水の入ったペットボトルと瓶を使って見ていきます。
実際に高電圧をかけて電気が目に見える…、何度見ても不思議です。

目には見えない電気のエネルギーを見えるように出来るのもすごいですし、安全に行えるのはあきら先生の知識と経験が成せることなんですね。
高電圧を使った実験は見ているだけでヒヤヒヤしますので、暑い日に見ると涼しくなるかもしれません…。
5|当日のみなさまからの声
イベント当日、参加されたみなさまからのお声を一部紹介します。
高圧ケーブルで「どういった理由で今の構造にしてあるかの理由」がわからなかったが丁寧に教えていただいたので理解できました。
ストレスコーンの役目、中で何を抑制しているのかを実験で見せてもらえたのが非常に良かった。
普段眺めているだけの高圧ケーブルに興味が湧きました。
たくさんのお声をいただきありがとうございます。
紹介しきれなかったことがまだまだいっぱいあります。
重要なことがいっぱい詰め込まれたケーブル講座です。
6|完全保存版!高圧引き込みケーブル
高圧引き込みケーブルを学べるイベントアーカイブ、カフェジカwebストアジカストにて販売中です!!
ぜひチェックしてみて下さいね。
実務動画★「電気主任技術者が知るべき高圧引き込みケーブル講座(完全保存版)」
byあきら電気主任技術者系行政書士
ケーブルは高圧受変電設備の出入口にある大切な設備のひとつ。
電気設備の中のほんの一部。
基礎的なことからも学べるもの、他の機器も学べるもの、ジカストには様々なアイテムを取り揃えています。
実務動画★入門編 「超初心者が学ぶ3つのこと~電気事業法・高圧受変電設備・保護協調~」
byあきら電気主任技術者系行政書士
実務動画★入門編 VCB「メンテナンス」
byせなかあわせ先生
電気主任技術者実務レポーターひなにてご紹介してきた高圧引き込みケーブル講座。
「電験のお勉強中に見たかったなぁ」と、レポートしながら感じていました。
私にとってはケーブルの種類なんてただの暗記でしたし、太さなども何となくでしか想像できていませんでした。
カフェジカのあきら先生の講座を受けていたら、もっと楽しく種類も覚えられたと思います。
実際に現場でケーブルを見ていても、なかなか中の構造まで考えたり知る機会は無いと思います。
電気の出入口にいる高圧引き込みケーブルから、電気主任技術者としてパワーアップしませんか。
ケーブル講座をご覧いただいた感想などもお聞かせいただけると嬉しいです。
ちなみにカフェジカには、高圧ケーブルを擬人化したイラストもあるんですよ。

カワイイですよね♪
カフェジカは、電気主任技術者のためのイベント開催や、電気設備をわかりやすく紹介するなど、様々な取り組みを行っています。
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これからのイベントもお楽しみに♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
【筆者情報】
ひな X(旧Twitter)
電気保安業務していない電気素人
・R3年下期に電工2種、R5年に電験3種試験合格
「電気初心者+電験の視点から情報発信します!」







