孤独な電気主任技術者のための電気保安相談会~誰にも聞けない電気保安の「よくある疑問」をカフェジカ講習で解説!~ | 電気主任技術者(電験)専門の職業紹介エージェント

ミズノワの電気通信 ピカリ!

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孤独な電気主任技術者のための電気保安相談会~誰にも聞けない電気保安の「よくある疑問」をカフェジカ講習で解説!~

  • イベントレポート
  • 2025.04.25

自社に電気主任技術者が一人しかいなくて相談相手がいない・・・

300kVAを超えるとVCB受電にしなくてはならない理由を説明できない・・・

ずっと解決できない実務の疑問。

カフェジカの電気保安相談会で、まるっと解決!

どんな小さな疑問も丁寧に回答。

このレポートでカフェジカにて行われた電気保安相談会の内容を、ご紹介します!
(2024/5/25)

1.電気保安相談会の概要

今回の電気保安相談会はZOOM開催。

いつもはカフェジカ店舗+ZOOMでのイベントですが、

もともと代表の水島さんが

「カフェジカ、地方にも来て欲しい!」

というお声を何度もお聞きしていたことから、

「遠方の方でも相談できる空間を作りたい」との想いで

来店者枠は無しにして開催をしようと考えたとのこと。

参加される皆様から、事前に寄せられた質問を中心に構成された相談会の内容はこちら!

・電気主任技術者の関係法令、違いが分からない

・キュービクルの300kVAが何でPF-S型受電の境目になるの?

・PAS、SOG編~VT内蔵のPAS、SOGの注意すべき点~

・ケーブル編~「再貫通」って何?~

・OCR編~電圧トリップ、電流トリップ、常開型、常閉型の違い~

・VCB編~トリップしないことがある?蓄勢、放勢とは何か~

・GR編~どうして保護協調の整定値が0.2秒、0.2Aなのか~

・変圧器編~V結線~

・安全編~短絡接地器具、年次点検、絶縁抵抗~

・電気保安の失敗談

OCR編にある常開型、常閉型って何でしょう?

電験のテキストにそんなのありましたっけ?

・・・いやいや一緒に見える~!!!!

電気保安の実務を中心とした電気保安相談会は、今回もカフェジカのあきら先生が教えてくれます。

実務未経験でOCRを知らなかった私でも、しっかり内容が理解できる程にやさしい言葉で教えてくれました!

ちゃんとOCR編の常開型、常閉型の違いもわかりましたよ(笑)

  ちなみに、、、

  このOCRの常閉・常開型の違いについては、YouTubeでも先日公開されました。
  講座のほうの解説とは若干の違いはありますが、
  良かったらこちらのほうもご覧ください!分かり易いですよ(*´ω`*)

↑公開から2カ月ほどで1万回程再生されている( ゚Д゚)!注目度の高いテーマだったのかもしれません。




2.説明できる?キュービクル300kVA問題

今回の相談会はどの内容も電気主任技術者の実務に沿ったものばかり。

先ほどのOCRも、その他も全て語りたいところなのですが!
※OCR:過電流継電器

今回は電気主任技術者さんの働く場所として最も身近なキュービクル!

キュービクルの300kVA問題についてご紹介します。

高圧自家用受電設備の受電方式には、CB型受電方式とPF・S型受電方式があります。

300kVA以下ではPF・S型受電が多く採用されています。

300kVAを超える場合はCB型受電方式にしなくてなりません。

なぜPF・S型受電方式のままではいけないのでしょうか?

CB型受電方式の方が設備のお金もかかります。

安く済ませたいしPF・S型受電のままで良いのではないか?と設置者さんから言われた時に電気主任技術者は理由を説明しなくてはなりません。

そういう決まりだから・・・ではなく納得させられる理由も必要な時があります。

まずはCB型受電方式とPF・S型受電方式の違いから、あきら先生は説明してくれます。

CB受電方式とPF・S型受電方式の違いは使用機器の違い・・・だけではありません!

ふたつの受電方式の違い。

細かいお話はこのレポートでは省略して、とても簡単に言うと・・・

CB型受電方式は、引込みケーブルから受電したのちVCBの機器を経て、電気を使用します。

PF・S型受電方式は、引込みケーブルから受電したのちLBSとPFの機器を経て、電気を使用します。

※VCB:真空遮断器 LBS:高圧負荷開閉器 PF:高圧限流ヒューズ

CB型受電方式とPF・S型受電方式を比較すると、CB型受電方式の方が設備も金額も大きくなります。

PF・S型受電方式の方が、簡易的で安上がりという訳ですね。

そもそも電気を受電する時の受電方式はCB型受電方式が基本なんです。

CB型受電方式が基本なんですが、300kVA以下の小規模設備であれば、PF・S型受電方式でも良いとされているのです。

300kVA以下の設備でCB型受電方式を採用しても何ら問題はありません。

安くて小さく済むのなら、ほぼ皆さんPF・S型受電方式を選びますよね。

ですが、300kVAを超えて受電したい場合には、本来のCB型受電方式へしなくてはなりません。

そう。本来の受電方式がCB型受電方式なのです。

300kVA以下の設備がとても多く、PF・S型受電方式を一般的と思ってしまうと陥る罠なんですね!

ここまでが、受電方式の基本のお話。

そして次に気になるのは、なぜ300kVAを超過する施設ではPF・S型受電方式のままではいけないのか?です。

問題となるのは、保護協調です。

保護協調とは、何らかの電気事故が発生した際に事故点を速やかに切り離すためのもの。

電気事故の度に地域一帯が停電していては大変ですからね。

この保護協調に影響が及ぶのだとあきら先生がかなり詳しく教えてくれます。

300kVAを超えてもPF・S型受電方式のままでいた特異な例など、実務経験が豊富だからこそ知っている知識が随所にありました!


3.電気保安に悩む電気主任技術者は多い

今回ご紹介した300kVA問題の他にも、GRの整定値や変圧器のV結線などの質問をたくさんいただきました。

全ての内容が、実務未経験の私にもスッと頭に入る程わかりやすく解説してくれた相談会。

質問内容がどれも電験のテキストだけではわからないことが多くて驚きました。

電気保安の実務に悩む電気主任技術者さんがそれだけ多くいらっしゃるのですね。

事前にいただいた質問から、電気主任技術者の実務の大変さをひしひしと感じました。

ですが今回の保安相談会で解決出来たと嬉しいお声をいただきました!

当日のアンケート内容の一部、ご紹介します。

普段は眺めているだけで、いじれないVCBの動作等を実演してくれるのは助かります。

実機を見ながらだと理解が進みます。

事前に出した質問内容にわかり易く丁寧かつ具体的に回答していただきまして
ありがとうございました。

おかげさまで今後の対応にも自信がもてました。

今回のような電気保安に関する相談会は、実務に直結していて、今後も不定期でも構いませんのであると良いと思います。

アンケート回答、ありがとうございました!


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今回の保安相談会に寄せられた質問は、日頃電気保安のお仕事をされている方々の悩みのごく一部。

まだまだ困っている電気主任技術者さんはたくさんいるはずです。

相談先がなく、web検索しても答えが無い電気保安の悩み・・・カフェジカではそんな電気主任技術者の悩みを解決出来たらと考えています。

電気保安相談会、再び開催します!!!!

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【筆者情報】

ひな X(旧Twitter
電気保安業務していない電気素人
・R3年下期に電工2種、R5年に電験3種試験合格
「電気初心者+電験の視点から情報発信します!」