電気主任技術者が知るべき関係法令とは?~騒音規制法・消防法・建設リサイクル法・石綿関連の法令から書類提出の基本と確認方法も~ | 電気主任技術者(電験)専門の職業紹介エージェント

ミズノワの電気通信 ピカリ!

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電気主任技術者が知るべき関係法令とは?~騒音規制法・消防法・建設リサイクル法・石綿関連の法令から書類提出の基本と確認方法も~

  • イベントレポート
  • 2025.04.25

皆さまご存じでしたか!?

電気主任技術者が知るべき関係法令は、電気事業法だけではないのです!!

・騒音規制法
・消防法
・建設リサイクル法
・石綿関連の法令

一見すると電気と関係なさそうな法律。

実はとても関係のある法令だったのです。

知らなかったでは済まされない!


先日、電気主任技術者の実務に関わる、関係法令を学べるイベントが開催されました。
(2024/1/27)

ここではその内容をご紹介します!!

1.電気事業法から始まる関係法令

電気主任技術者は電気事業法、電気設備技術基準などを熟知して職務を遂行します。

電気事業法は電験試験でも嫌というほど関わることになりますね。

でも電気主任技術者の実務と関わる法令は、電気事業法や電気設備技術基準だけではないのです。

イベントで取り扱う法令と内容はこちら!

・電気事業法の基本

・電気事業法の目的

・電気設備の技術基準、民間規格

・消防法

・建設リサイクル法(建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律)

・石綿対応(建築基準法・労働安全衛生法・労働安全衛生規則・石綿障害予防規則・廃棄物処理法・大気汚染防止法・他)

みなさま、これらの法令と電気主任技術者の実務との関連を熟知していますか?

大気汚染防止法なんて、電気設備と何の関係があるのかも謎です。

建設リサイクル法も初めて聞きました。

こんなたくさんの法令が関わるなんて目が回りそうですよ!

今回もカフェジカ講師のあきら先生とせなかあわせ先生が解説。

これらの関係法令と電気主任技術者との関係を詳しく知る事が出来ます。

実は電気事業法も詳しくない・・・なんて方も電気事業法の基本の解説がありますので安心して見られます。


2.電気と無関係ではない法令たち

講義は電気事業法の基本から始まります。

電気事業法、電気事業法施行令、電気事業法施行規則、電気設備の技術基準の解釈・・・

全て同じ法律に見えますが、違います!!!!

どう違うのでしょう?

法律の基本の考え方と、電気事業法のおさらいを、あきら先生がテキストを使用して教えてくれます。

法律とは何か?電気事業法とは何か?

法令基礎を深く理解し、いよいよ関係法令へとすすみます。

やっぱりどの法令も電気とは関係なさそうに見える法令ですが、まずは消防法です。

消火器や防火扉などは身の回りでよく見かけますし、何となく聞いたことはあると思います。

消防法 第一条

この法律は、火災を予防し、警戒し及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、火災又は地震等の災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行い、もつて安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資することを目的とする。

引用元:e-Gov法令検索

消防法は、火災予防だけではなく火災からの保護、被害軽減などが定められているんですね。

消防法には電気事業法と似ている部分があります。

電気事業法は法律です。

でも、細かく具体的な内容は、省令で決められています。

消防法も同じように、具体的な内容は市町村の条例で定めているものが多いそうです。

消防法が絡んだもので電気主任技術者が関わる手続きは大きく分けてこの三つ。

1.火を使用する設備対応

2.危険物、指定可燃物の貯蔵又は取扱い

3.火災とまぎわらしい煙等を発するおそれのある行為等の届出

うーん、まだ電気設備とは結び付きません。

火を使用する設備なんて・・・受変電設備で火は使わないでしょう?

そう思っていましたが、直接的に火を使用せずとも火災発生のおそれのある設備の設置や管理も定められているそうなんです。

火災発生のおそれ!確かに電気エネルギーは一歩間違えればアーク(火花)が発生する可能性があります。

もっと具体的に、どんなものが対象なのかを見ていきましょう。

今回はカフェジカがある東大阪市の条例を確認してみます。

設置の届出の必要を定めているもので、電気設備は・・・

(8)高圧又は特別高圧の変電設備(全出力50キロワット以下のものを除く)、ありますね!

まさに電気主任技術者の働く現場じゃないですか。

繋がってきました。

設備内にある変圧器は、危険物、指定可燃物の貯蔵又は取扱い、に繋がります。

変圧器には絶縁油があります。

油が危険物なのは何となくイメージつくかなと思います。

意外なものでは、設備内にあるケーブルドラムやケーブルくずも対象になること。

電気設備の色々なモノが消防法の対象となるんですね。

消防署への書類提出方法などは実際のひな形を使用して説明してくれて、かなりわかりやすかったです。

講義は消防法、建設リサイクル法と進み、最後は石綿関連です。

ニュースになることも多い石綿。

石綿にたくさんの法律が絡んでくること、初めて知りました!

建築基準法・労働安全衛生法・労働安全衛生規則・石綿障害予防規則・廃棄物処理法・大気汚染防止法・・・

覚えきれない数の法律たちですが、電気主任技術者が行う実務のひとつずつに係る法律がまとめられ、それぞれに説明があります。

法律の数に圧倒されましたが、講義を聴いた後はすんなりと飲み込めている自分がいました。

法律なんて堅苦しい言葉の文章で意味が分からないと感じている方は特にこの講義がおすすめです。

初めて聞いた法律でも、最後はあっさり理解出来ますよ!


3.電気主任技術者の実体験がリアル!

イベント後に届いたアンケートのお声、一部をご紹介します。

電気事業法以外の法律については、知識が疎いので、わかりやすかったです。

法令等の構成及び電気設備の何のどの部分がどの法令に関連するのか図解で示してあったのがイメージしやすかった。

すぐに活かせることはなさそうですが、今後維持管理していく中で、「そういえば絶縁油を取扱う時はこの法令の〇〇という規定があったような」と足掛かりにすることができそうです。

その時がくるまでに、定期的に復習して忘れないようにしたいと思います。

たくさんのアンケート、ありがとうございます。

電気主任技術者の実務と関わる関係法令を解説した今回の講義。

法令の内容や手続き以外にも、疑問の解決方法や法令に対する考え方など細かい内容がリアルでした!

電気主任技術者が集うカフェジカには特に色々な実体験談が集まります。

「発電機を作動した時に煙が上がってしまい近隣の方に消防車を呼ばれてしまった!」

なんて経験談、小話が随所にあり、法令の講義の中にも実務があるカフェジカらしい講義だなぁと感じました。


4.何度も見られるイベントアーカイブ

好評だったイベント、テロップをつけて見やすく編集したアーカイブ動画が販売開始です。

イベントアーカイブは視聴期間制限がありませんので繰り返し学べます。

当日配布された資料もついていますので、アンケートでも好評だった電気設備のどの部分がどの法令に関連するのかわかる図、法令の関係性の図、など役立つこと間違いなしです!

実務動画★超入門編
関係法令「電気主任技術者が知るべき関係法令その2」
byせなかあわせ先生&あきら電気主任技術者系行政書士

ご購入はこちら!!


電気主任技術者の選任さん、管技さんのどちらであっても法律とは無関係ではいられません。

でも今回の講義の内容を知っていれば、落ち着いて業務が出来ます。

また、これから先の業務でも法令関係で困ったとき、どのように行動すれば良いのか?どこに確認すれば良いのか?などの問題解決の仕方もわかりますよ!

「電気主任技術者が知るべき関係法令その2」の前編も好評発売中です。

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こちらは電気事業法、電気設備の技術基準など、電気主任技術者の基礎である電気事業法の土台をしっかりと作ってくれます!

カフェジカでは電気主任技術者の実務と電験を繋ぎ、電気主任技術者さんの困った!を少しでも減らすため様々な取り組みを行っています。

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まだまだ進化を続けるカフェジカのこれからのイベントもお楽しみに♪


【筆者情報】

ひな X(旧Twitter
電気保安業務していない電気素人
・R3年下期に電工2種、R5年に電験3種試験合格
「電気初心者+電験の視点から情報発信します!」