電気主任技術者×実務『電気主任技術者の日』(23/06/03)イベントアーカイブ動画レポート
- イベントレポート
- 2024.06.27
みなさまこんにちは~!
カフェジカお手伝いのひなです♪
みなさま、本日も電験のお勉強していますでしょうか?
電験の試験問題を見ていて一度は思ったことありませんか?
「これって実際の業務に役に立つの?」
「この知識を実務にどのように活かすの?」
「試験業務に携わっているけど、電験で学ぶ知識と結びつけられない・・・」
その答え、あります!
電験と実務を繋げたい!その気持ちがぎゅっと詰まったイベントに、あります。
2023/06/03に開催された電気主任技術者×実務『電気主任技術者の日』。
電験×実務「実務と電験知識のフュージョン」とタイトルを整えてイベントアーカイブ販売の準備が整いました!
1.講義の内容は?
講義は、事例となる問題に、電験の何の知識を駆使するのか?が回答として構成されています。
動画は、事前のご挨拶と電気実験を含めて計9本、総時間は1時間26分です。
動画は単元ごとに分割され、テロップもついていますので、音が出せない環境でもテロップを読んで視聴するなど、勉強スタイルに合わせて活用出来ます。
講義で取り扱う事例は以下の通りです。
①高圧受電設備と低圧負荷設備の増設時の検討
②高圧受電設備の力率が悪い
③高電圧と機器の絶縁の関係
④発電方式の基礎知識
⑤受電電圧をどうして高くしなければいけないのか
⑥配電用変電所の役割とその設備
⑦高圧受電設備設計と短絡電流
⑧高圧配電線の対地電圧と1線地絡電流を知っておく必要性
⑨高圧避雷器の役割
⑩スポットネットワーク受電で使用される変圧器の短絡インピーダンスが大きいのは
⑪高圧配電線の需要側で電圧がいつもより高くなっていたる問題点は
⑫変圧器の損失
⑬高圧配電用三相変圧器の巻線とその理由
⑭電動機の特性を知っておく必要
⑮誘導電動機の始動方法
⑯蓄電池の知識が必要なのは
⑰電気事業法を知っておく必要
⑱技術基準って何
⑲保安規程って何
⑳電気主任技術者の職務とは
なんと事例は20もあります!ボリューム満点!
でも、まだピンと来ないですよね?
①高圧受電設備と低圧負荷設備の増設時の検討、の事例を見てみましょう。
敷地内のある区画にあたらしい工作機械を設置することとなった。
工作機械の定格は三相200V 定格消費電力は20kW 力率80%である。
高圧受電設備に設置している三相150kVA変圧器からその機械の電源を配線しようと考えているがどのような検討が必要でしょうか。
本当にありそうなお話・・・と言うより、この様な問題に直面したことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どのような検討が必要なのでしょう?
配線工事を行う電気工事士さん目線でも気になる問題です。
続いて②高圧受電設備の力率が悪い
電気主任技術者が高圧受電設備の月次点検を行った際、受電設備盤に設置される力率計の指示が、遅れ力率80%を指示していた。
前回の点検では、100%であったため、何か異常があったと考えられる。
どのような異常が考えられるでしょうか。
これまた遭遇しそうな事例ですね!
①~⑳まで、この様にひとつずつ事例があります。
電気主任技術者の実務イメージが湧いてきました!
さてこれらの問題、どの様に解決したら良いのでしょうか。
電験の知識を、どの様に活かせるのでしょうか。
②高圧受電設備の力率が悪い、について少しだけご紹介したいと思います。
2.電験×実務=電気主任技術者へ!
電気主任技術者が高圧受電設備の月次点検を行った際、受電設備盤に設置される力率計の指示が、遅れ力率80%を指示していた。
前回の点検では、100%であったため、何か異常があったと考えられる。
どのような異常が考えられるでしょうか。
この事例②、考えられる可能性が数多くあります。
まずは『機器が増設されていて力率改善用コンデンサの容量が不足している可能性』。
力率が落ちているということは、力率を改善するためのコンデンサ容量が足りていないのかもしれません。
電験で勉強しますね!
力率を改善するためにどれだけの容量のコンデンサが必要か?など、理論でベクトル図書いて計算しますよね!!
『力率が落ちてるということはコンデンサ足りないのかな?』と思いつけるのは、電験で学んだ基礎があってこそなのですね。
では、実際に調べるためには何を確認すれば良いでしょうか。
機器が増設されている場合、負荷電流や消費電力も増えます。
前回点検時の電圧と電流の計測値、前回の電力量との比較などで増減の判断ができます。
もちろん、考えられる可能性はこれだけではありません。
機器の増設が無い場合、『力率計そのものの故障の可能性』も考えられます。
力率計が故障しているかをどのように確認すれば良いのでしょうか。
力率が変化するのはどんな時かを考えます。
負荷が少ない時と、多い時で、力率計が変化しているのか?を確認しましょう!
法規でもよく出題される負荷率のグラフ・・・そうです、負荷は一日の中で変動しています。
負荷が少ない時も多い時も力率が変動しない場合、力率計の故障の可能性が考えられます。
また、負荷が少なくなっても進み力率にならない場合、『コンデンサのトラブルの可能性』も考えられてきます!
まるでパズルのピースが揃うように小さな事柄が繋がっていきます。
コンデンサの静電容量、第五高調波・・・この後、まだまだ電験知識のピースが繋がる講義が続きます。
電験知識のひとつひとつは小さなことですが、組み合わせて大きな問題解決へ繋がっていくのですね!!
3.事例をリアルに体験!
なんと電気実験では、②高圧受電設備の力率が悪い、を本当に再現します!
力率が悪い状況にて、何を考え、何を確認するかを講義で学びますが、場合によっては臨時点検が必要なこともあります。
今回は『コンデンサの内部異常の可能性』を臨時点検!試験器で確認していきます。
どのように調べていくのでしょうか。
まずはコンデンサの内部結線や定格容量、定格電流などを調べます。
結線図を書き出し、端子間に何Vの電圧を印加し、何A流れるのが正常なのかを確認します。
ここの計算のお話、電験の問題そのものでした!
Y結線の一相の電圧が何Vになるか・・・√3を使い算出します!
二端子間に電圧を印加して測定をする時・・・内部抵抗が直列になるのも電験で学ぶことです!
電験勉強がこんな風に活きてくるんだ!と感じられます。
計算が出来たら、試験器で確認していきます。
そして、停電時などポータブルバッテリーを使用する事がありますが、粗悪なポータブルバッテリーで試験を行うとどうなるのか?
そんな状況も再現しちゃいます。
どうなるのでしょうか?
そして、何故そうなるのでしょうか?
全部あきら先生が教えてくれます。
アーステスターを使う試験などもあり、最後まで濃厚な講義が楽しめますよ。
一度で理解出来なくても、動画なので繰り返し見られます。
電験×実務の理解、深めましょう!
4.イベント当日参加のみなさまからのお声
設備増設の話はとても勉強になりました。
変圧器の容量を超えてなけければ良いと思っていました。
他にも考えなくてはならないことがたくさんあるのですね。
コンデンサ、トランス、法規など、今回も活かせることが沢山ありました。
受講して良かったです
実務の上でも必要になってくる電験の知識が多くあることがわかり、試験勉強にもより熱が入りました。
アンケート回答ありがとうございます。
みなさまのお声、とても励みになります。
電気主任技術者は大変なお仕事です。
電験の勉強も大変なものです。
でも、この講義で、
「やっぱり電験勉強頑張ろう!」
「学んだ電験の知識が、実務と繋がった!」
「なんとなくやっていた試験業務だけど、実は電験の知識があった!」
と、感じられると思います。
5.ジカストを覗いてみてね
イベントアーカイブのご購入はジカストにて!
実務動画★入門編
電験×実務「実務と電験知識のフュージョン」
★イベントアーカイブ動画
また、今回のイベントアーカイブ以外にも、法規で学ぶ電気事業法や技術基準などが詳しく理解出来る「電気主任技術者が知るべき関係法令」もおすすめですよ~。
実務動画★超入門編
「電気主任技術者が知るべき関係法令」
★イベントアーカイブ動画
カフェジカでは、電験と実務を繋ぐイベントをこれからも考えてまいります。
公式LINEでは、イベント参加予約も受付中です。
みなさまのご参加をお待ちしております♪
電験知識と実務が結びつく瞬間。
頭の中に花火が咲くような感覚。
みなさまにも体感して欲しいです。
お読みいただきありがとうございました。
【筆者情報】
ひな X(旧Twitter)
電気保安業務していない電気素人
・R3年下期に電工2種、R5年に電験3種試験合格
「電気初心者+電験の視点から情報発信します!」