
企業さま向け講習【電気工事士向け安全講習入門】レポート!~電気工事士に電気保安の視点から安全講習を~
- イベントレポート
- 2024.06.19
みなさん、こんにちは!
カフェジカスタッフのいっしーです!
今日は、カフェジカにて企業さん向けの講習がありました。
その名も「電気工事士向け安全講習」!
講習の様子を皆さまにお届けできるといいなと…
見学&写真撮影してまいりました…!

この記事では、「電気保安×電気工事」の側面から当日の様子を軸にしてお伝えできればと思っております!
今回の講習【電気工事士向け安全講習入門】について

今回の講習は、ミズノワと繋がりのある電気工事の会社さまを対象に、安全講習を実施させて頂いたものでした!
電気のある暮らしを支えるお仕事を担う資格の一つ「電気工事士」さんのお仕事には、様々な危険が伴います。
電気工事士さんは、調査や工事の際に誤って事故が起きないように、安全に作業するための方法を学び習得しておく必要があるそうです、
が……
電気工事士の資格を取得するときに電気工事の知識や技能は勉強するものの、安全作業については学習内容にはあまり含まれておらず、別で覚えないといけないそう…
電気工事士が安全に作業するために大切な内容であるにもかかわらず、資格取得の際にはあまり触れることがない安全作業についての内容を、電気保安の観点から伝えたい!
というのが、今回の講習とのこと…!
当日の様子
さて今回の講習は、普段土曜日にカフェジカで開催しているイベントとは異なり、平日に貸し切り、カフェジカの受電設備を用いながら行いました。
この度、ご参加いただきましたのは、
「株式会社電建」さん!
https://www.m-denken.com/corporate/company/
いろんなDENKEN(電験、電検、電建・・・)がありますが、こちらは(株)電建さんです(*^_^*)
社員の皆さんが続々とお見えになり、席についていかれます。
お揃いの制服がカッコイイ!
今日のカフェジカは、なんだか普段とはまた違った雰囲気がありますね。
まずは、あきら先生と水島さんから自己紹介がありました。
ミズノワ・カフェジカのことも簡単にご紹介させていただきました。
さてさて、自己紹介のあとは、講習の内容に入って行きます。
【目次】気になる講習の内容は?
あきら先生のオリジナルテキストを使用し、講習は以下の内容で進んでいきました。
① はじめに
② 電気に関する基礎知識
③ 高圧電気設備に関する基礎知識
④ 安全作業用具に関する基礎知識
⑤ 停電・活線作業及び、活線近接作業
⑥ 関連法令

今回のレポートでは、軽くではありますが、順を追って講習の様子を皆さまにもご紹介できればと思います!
ざっくり!当日の流れ
① はじめに
まず、この講習ではどんなことを、どんな目的をもって行うのかについて、あきら先生にお話いただきました。
② 電気設備に関する基礎知識
では、以下の順に話が進んでいきました!
(1)電気の性質について
▼
(2)感電について
▼
(3)感電を防ぐためには
電気の危険性や安全作業、保護具について知る前に、電気の性質を知る必要がある!
ということで、
まずはオームの法則!など、基本的な電気の理論の話について、教えていただきました。

次に、感電とはどういうことなのか、感電したときに人体に流れる、電流の大きさと人体への影響、についてお話頂きました。
その話の中で私が印象的だったのは、感電した際に、自分から手を離したりできる限界(離脱限界)というものがあるということです。
感電っていうと、漠然と危険なこと、というイメージはあったのですが…
10~20mAで筋肉の収縮が起こり、握った電線を離せなくなるとか、、
実際に感電してしまった方の話もお話くださいました。
そんなふうに… オームの法則をまず頭に置いたうえで、
・人体を通過した際の、電流値による人体への影響
・身近な機器に使われる電圧の大きさ
・人体の状態による(乾燥状態、発汗状態、水に濡れている状態等)抵抗の大きさの違い
など、具体的な現象や、その現象が生じる値などを知ることで、電流、電圧、抵抗の値が、それぞれが別個の数字ではなく、繋がりをもった具体的な値としてあらわれてくるようで、よりイメージがしやすくなるなあと感じました。

電気にまつわる数値や現象がリアリティをもって見えてきたことで、電気の危険さがより感じられてきたような感じがします!
以降の項目、
③ 高圧電気設備に関する基礎知識
④ 安全作業用具に関する基礎知識
⑤ 停電作業 活線作業 及び 活線近接作業
では、そんな感電を防ぐためにどうしたらいいのか…!?
ということを、設備、安全作業用具、作業の種類の三つの視点からみていきました。
その際、カフェジカには機器も道具もたくさんありますので、実際にあきら先生に示して頂きながら、措置の仕方を考えることができました。
絶縁シートって結構厚みがあるなあ…
そして、それを絶縁クリップで、結構ガシッと留めていくんだなあ…
などなどを思いながら、社員の皆さんと一緒に見せていただいていました。

この講習のなかで、あきら先生は、
「安全に留意して作業する事それ自体が、自分の身を守るうえで欠かせない事であることはもちろん、そのように安全に作業していることを周りに見える形で示していくことにも意味がある」
とおっしゃっていました。
安全に留意した作業をしていることは、その様子は見る人に信頼感を与えることができるというのです。
確かに…
任された作業が効率よく完了することはもちろん大切ですが、万が一のことが起こらないようにということを常に心にとめておき、できる対処を都度していく…
それが結果として、この人は信頼できる、また今度も任せたい!
というふうに思ってもらえることにつながる…
私は電気工事のお仕事をしているわけではないので、どこか軽い気持ちで講義を聞いていたのですが、なんだか自分の仕事のことにも言えるかもと思い、急にドキリとさせられた内容でした。
⑥ 関連法令
では、法令等についての説明と、あきら先生からのメッセージとして
「自分が能力を身に着けて安全作業ができるようになって終わりではなく、次はそれを後輩に教えてあげられるようになってほしい」
をいただきました。
これは講習の中でも繰り返し語っておられたメッセージで、テキストにも結びの言葉として書かれていた内容でした。
今回の講習ですが、電気についてほとんど素人のわたしでも興味をもって聞けたのがですが、
それは、
基礎の基礎からの説明があったこと、実物を目の前にして説明がきけること、
そして、
「なぜこの設備、装置が必要なのか」
ということの説明に焦点をあてた内容になっていたこともあるのかも…
と、レポートを書くにあたってテキストを読み返したりしながら、思ったりもしておりました…!
あきら先生、ありがとうございましたー!

講習終了後…むしろここからが本番!?
さて、講習はそろそろ閉幕、、、!
だったのですが、
そのあとに質問などがあれば!
ということで、自由タイムとなりました。
すぐに最初の質問が出て、それに対してあきら先生が、「じゃあ実際にやってみしょうか!」といったのをきっかけに実験装置が出てくる出てくる…!
社員の皆さん、装置を囲んで大変盛り上がっておられました。
(専門的な内容がわからないのでどういう内容で盛り上がっていたのか詳しく書けないのですが・・・とても盛り上がっていました。)

講習は終わりましたが、むしろここからが本番だったのでは!?
と思うほどでした。
「しっかり興味を持って聞いてくれて嬉しいです」
と、話をするあきら先生も嬉しそうでした。
今回講習させて頂いた電建さんでは、キュービクル内の機器の交換をよくされるそうなのですが、若手の方は、
「GRの結線が分からない、、、OCRも知りたい、、、!」
というような話をされていました。
「こんな講習があったらいいのに!」
などの話も出ていたので、いつかまた続編があるのかも…!?
カフェジカには機器に、ケーブルに、本に…
いろんなものがそこかしこにあるのですが…
そういったものを興味津々に見て下さっている姿が、今回とっても印象的でした。
そして同時に、社員の皆さんにとって有意義な時間を過ごしていただけているようだったことが、いちスタッフとして嬉しく感じておりました♪
おわりに
カフェジカでは、土曜日などに行っているイベントのほかにも、企業さまや学校へ向けた講習も行っておりますので、もしご興味を持っていただけた先があるようでしたら、ぜひご相談いただけましたらと思います。(*^_^*)
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安全講習や事故事例を展開していますので、
そちらも宜しければご覧くださいね。
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カフェジカ電気安全講習&技術者お茶会!近畿圏内で令和三年度に起きた電気事故を徹底解説&実証実験!
長くなってしまいましたが、今回のレポートは以上ですー!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
またお会いできましたら嬉しいです😊
【ライター紹介】

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2022年3月ミズノワに参画
・カフェジカ事務、図や広告作成、宣材用の写真撮影を行う
個人でギャラリーでグループ個展の経験もあり
「ものを作ったり、絵を描いたりするのが好きです!」