電気主任技術者の働き方や仕事内容とは?~選任と外部委託それぞれの一日の流れを紹介!~【電験転職情報③】
- 転職×電験
- 2023.12.22 更新日:2026.06.26
電気主任技術者には、選任と外部委託といった大きく二つの働き方があります。
選任か外部委託かによって、一つの施設の中にずっといるのか、さまざまな施設を回って仕事をするのか、土日休みなのか、シフト制で働くのか、という業務形態が異なります。
はたまた、夜間早朝勤務もあるのか、行う業務内容も含めて本当にさまざまです。
この記事では、できるだけ電気主任技術者の働き方のイメージを持っていただけるよう、選任と外部委託のそれぞれの一日の流れを紹介していきます。
★この記事で分かること★
✅選任・外部委託の電気主任技術者の働き方
✅選任・外部委託それぞれの働き方の特徴
1|とある電気主任技術者の一日(選任)
ここからは、ある一人の電気主任技術者の一日を見ていきましょう。
一体どんな一日になるのでしょうか…
とある工場の電気主任技術者
部署:設備保全部
8:00 出勤
工場に出勤し、今日の予定を朝礼前に整理しておきます。

8:15 朝礼
朝礼では同じ設備保全部の方たちと本日の予定を確認をします。
電気主任技術者が設備部署を取りまとめることも多いです。
8:30 点検業務
各々が工場全体を巡回・点検します。
受変電設備以外にも空調・給排水設備といったユーティリティ関係や機械設備なども全て見回っていきます。

12:00 お昼休憩
工場と同じ敷地内にある食堂での昼食です。
13:00 昼礼
昼礼では、午前中に見つかった不具合個所の報告と午後の作業の確認を行います。
13:15 修繕業務
以前から把握していた不具合箇所の修繕作業を行います。
自分たちで対応できない場合は業者に依頼をし、打ち合わせを行います。
16:00 報告書作成
本日の作業内容を報告書にまとめておきます。

17:00 退社
この日は日常の巡回作業がメインの日のようです。
ここから分かる通り、受変電設備を見る時間はあまりありません。
月1回の月次点検を行う際は、受変電設備に関わる時間がもう少し増えます。
しかし、日常の巡視をしているから月次点検を行わないという会社さんもあります!
所属する企業・現場で異なってくる部分ですね!
・月次点検
運転中の電気設備を1カ月1回ほどの頻度で行う点検、測定や試験のこと
・年次点検
運転を停止した電気設備を1年に1回行う精密な点検、測定や試験のこと
年に1回行う年次点検では監督業務を務め、日程の調整や停電作業に関する電力会社さんとの打ち合わせ、点検を実際に行う外部の保安法人さんといった試験点検を行える業者さんへの連絡などを行います。
年次点検の当日は、停電作業を行った後に業者さんに作業をお願いし、終わったら復電作業を行います。
最後に報告書を確認して、年次点検は終了です。
上記の月次点検・年次点検の監督作業を除いた日常のメイン作業は、施設管理としての業務が中心となってきます。
その施設が滞りなく稼働するように事前に巡回点検をし、何かあった際はすぐに対応を行う作業です。
直せるところは自社で対応(一次対応)し、難しい場合は業者さんを呼んで対応(二次対応)をしてもらいます。
1-1 選任現場による電気主任技術者の働き方の違いと特徴

今回紹介したとある電気主任技術者の現場は工場となりますが、現場が変わっても、業務内容の中心は同じです。
受け持ちの施設を巡回し、トラブル時には修繕を行います。
ただ、その施設が工場かプラントか、オフィスビルかデータセンタか再エネ現場なのかで、施設管理の内容が変わってきます。
選任の電気主任技術者が担当する施設の一例と、その特徴を表にまとめたので、現場によってどのような作業を行うのかをチェックしてみてくださいね。
| 施設 | 施設概要 | 管理対象設備(受変電設備以外) |
|---|---|---|
| 工場 | モノを製造・加工する施設 | 生産設備や空調排水といったユーティリティ設備を見る(エネ菅業務がある場合も) |
| プラント | リサイクル施設や上下水道施設などの循環施設 | 大型の運転機械・設備が多い |
| ビル管理 | オフィスビルや商業施設、病院など一般の方が出入りするような施設 | 空調・排水・消防などのユーティリティ設備を見る 現場によってはその施設の一区画を借りるテナントさんとのやり取りも多い |
| データセンター | サーバーやネットワーク機器を設置している専用の施設 | 大型の無停電電源装置や空調設備などの設備も見る |
| 再エネ | 太陽光や風力などの再生可能なエネルギーによって発電を行う施設 | 屋外での作業が中心 草刈りやパネル・パワコンを見る太陽光発電設備と、機械メンテナンスを中心に行う風力発電等に分かれる |
勤務日は、その施設がいつ稼働しているかによって決まってきます。
平日の日中しか稼働していない施設は基本的に平日の日中に勤務し、24時間稼働している工場や病院の場合はシフト制によって夜勤や土日の勤務があるかもしれません。
これが選任の電気主任技術者の働き方の例となります。
勤務日の希望に加えて、
★その業界に興味が持てるか
★その施設を稼働することにやりがいを持てるか
★高圧や特高に限らず「施設に関しての色々な知識を身につけたい!」と思えるか
が、電気主任技術者として働こうと決める際に大事なポイントになってくると思います。
2|とある保安業務従事者の一日(外部委託)
次は外部委託で働く電気主任技術者の一日を追いかけてみましょう。
とある電気保安法人の電気主任技術者(保安業務従事者)
勤務日:平日(月~金)
8:15 出勤
事務所に出勤し、ミーティングの準備をします。
8:30 ミーティング
ミーティングでは、当日回る予定の現場の確認と作業内容を確認します。
9:00 現場へ移動
現場に車で移動し、お客様にご挨拶します。
そのあとは月次点検を行い、その報告も行います。

12:00 お昼休憩
お昼休憩は次の現場の途中のごはん屋さんで。
13:00 現場作業
次の現場に移動して同じようにお客様に挨拶~月次点検を行います。

16:00 報告書作成
事務所に戻って報告書のまとめを行います。
17:00 ミーティング
ミーティングで本日の振り返りと明日の現場の予定を確認します。
17:15 退社
この日は月次点検メインの1日ですね。
月次点検は、まずお客さんに挨拶するだけでなく、この1カ月で何か変わったことがなかったのか、その施設に携わるスタッフの方も含めて問診をすることから始まります。
そのあと、五感を活かした目視などの外観点検、測定器を使用して電流・電圧・温度などの測定を行います。
終わったらお客さんに報告をするまでが月次点検の流れです。
一方、年次点検の場合は、お客さんの施設で電気を止めても良い日に行うことが多いです。
そのため、土日祝日や夜間早朝だったり、冬場の寒い時期に多かったりします。
(平日に行える場合ももちろんあります)
年次点検の際は、点検で使用する機材を車に搬入し、現場に向かいます。
月次点検は1人で回りますが、年次点検は複数人で実施するのが基本です。
現場につくと、お客さんへの挨拶から始まり、停電準備のあとに電源を落とし、外観点検や測定、加えて保護継電器といった機器の動作試験を行います。
点検に要する時間は、受変電設備の数や大きさにもよりますが、数時間~丸1日程度であることがほとんどです。
修了後は復電して、お客様に報告後、終了となります。
2-1 外部委託の保安業務従事者の働き方の特徴

外部委託は高圧の施設のお客様のところへ点検しに回りますから、車の運転に慣れることが必要です。
(年次点検で他県に出張する場合もあります)
また、意外に(?)お客さんとも関わりが大切ですので、コミュニケーション能力も保安業務従事者として必要な能力となっていきます。
年次点検業務を行う日は、平日だけでなくお客さんのご都合に合わせて、土日祝日や夜間早朝もあり得ます。
外部委託の電気主任技術者は臨機応変な働き方をする場合があるので、「平日だけ働きたい!」という方は、外部委託よりも選任の働き方が向いているかもしれませんね!
また、年次点検作業は動作試験のためいくつもの試験器を扱いますので、機器の扱いに興味が持てる方に合っている働き方とも言えます。
試験器の紹介や使い方については、ミズノワのYouTubeチャンネル(カフェジカちゃんねる)で紹介しています!
分かりやすい解説に定評があるカフェジカ講師陣が、皆さまからの質問にお答えしたり、実験してみたりしている様子を公開しています。
電気主任技術者の実務や、実際の点検で使われる機器類に興味やある方は、チェックしてみてくださいね。
カフェジカちゃんねるはこちらから!

3|電気主任技術者の働き方

ここまで、選任で働く電気主任技術者と電気保安法人で働く電気主任技術者(保安業務従事者)の働き方を見てきました。
簡単に表にまとめると以下のように分かれます。
| 選任 | 外部委託 | |
| 働き方 | 一つの現場で働くことが多い | さまざまな施設に行き、高圧受変電設備で業務を行う |
| 勤務時間 | 土日休みの現場もある | 年次点検は、土日祝・夜勤早朝勤務の場合が多い |
| 業務内容 | 施設全体の管理業務 受変電設備の点検 年次点検の監督 | 受変電設備の試験点検業務 (月次点検・年次点検)が中心 |
| 関わる メンバー | 数名の設備管理部署をとりまとめる場合もあり | 月次点検は1人で行動 年次点検は複数人で協力 |
| 車の運転 | できなくても大丈夫な環境あり | 必須 |
| 身につく力 | 施設管理といった保全能力 幅広い設備知識 | 受変電設備の試験点検技術 受変電設備に特化した知識 |
▼転職を考えている方へ!
自分に合う働き方を知りたい方は▼
電気主任技術者の転職に役立つ!選任or外部委託どっちが自分に合うのか早見表を大公開!

▼選任と外部委託の制度についてもっと詳しく知りたい方は▼
電気主任技術者の選任形態から外部委託制度の詳細まで丸わかり!

働き方に迷うときは、エージェントに相談してみるのがおすすめ!

皆さんはどちらの働き方が合っていると思いましたか?
また、興味が持てましたでしょうか?
転職を考える際には、ご自身の中で色んな希望条件が出てくると思います。
希望する働き方ができる環境へ転職するためには、転職を希望する業界や職業の主な仕事内容や具体的な働き方などを、より鮮明にイメージできるようになることが必要です。
「業界に詳しい人に、転職相談してみたい」
「求人票だけでは分からない、具体的な働き方を知りたい」
「働き方のイメージがなかなかできない…」
という方は、ぜひミズノワにご連絡ください。
電気主任技術者に特化した求人サイト「ミズノワ」では、電気保安業界を熟知した転職エージェントが、みなさまの転職の不安を解決するためにサポートいたします。
ミズノワの転職サポートはこちら!
求人案内のチェックはこちらから!

【著者情報】
電気主任技術者メディア編集部
電験や実務など、「電気主任技術者」にまつわる情報に特化したメディアコンテンツ制作集団。
電気主任技術者専門の転職エージェント株式会社ミズノワが運営する「電気通信ピカリ」内の記事を執筆・発信中。
転職エージェントとして、求人案内総掲載数240件以上、求職者様の総ご相談者数2,500名を超える実績を持つミズノワ監修のもと、分かりやすくて面白いメディア運営を進めております。






