【電気主任技術者 募集in静岡】~企業紹介~ 便利な社会のために必要な加工技術を持った会社
- 企業インタビュー
- 2020.08.26
電気主任技術者を目指す方にとって、一つの選択肢があります。
それは工場施設の選任。
工場も電気が無ければ稼働することができません。
規模によっては、外部委託に出される工場も多いですが、選任として運用をされる工場も多くあり、電気主任技術者を必要とされます。
しかし、工場といっても、様々な特色の工場があります。
だから働き方はさまざま。
じゃあ、その中で何を基準に働く場所を選ぶのでしょうか?
二つ弊社で提案している選び方があります。
まずはもちろん電気主任技術者としての仕事の内容を知ることが一つ。
「現場での具体的な働き方のイメージがほしい」
「どんな方が引継ぎしてくれるのだろう」
そんな疑問に答えるために現場での詳しい内容を今の選任の方にインタビューしています。
そしてもう一つの選び方。それは、
「その会社が作っている物・技術に興味が掻き立てられるかどうか」
大切なのは「好奇心」
電気を使って、工場は動き、製品は作られます。
一体どんな製品をどんな技術で作って、社会で何の役に立っているのか。
そこに興味を持つことで、電気主任技術者さんのやりがいや責任感にも結び付けばと考えています。
それでは早速、その好奇心を掻き立てる製品・技術力を持った一つの会社さんを紹介させて頂きます。
その会社さんの名前は「VIA MECHANICS」
ビアメカニクス株式会社
VIA は ラテン語で「道」 英語で「経由」を指しますが、どちらも「何かと何かを繋ぐ」という意味合いがあります。
人、企業、社会、環境が相互に繋がる。また過去と現在と未来とが繋がり、そして国や地域の垣根を越えてグローバルにも繋がってゆく。そうした製品や技術を常に生み出してゆきたい、という思いが社名「VIA MECHANICS」には込められているそうです。
ではこの会社さんはどんな製品を作り、どんな技術で、様々な物事をつなげていくのでしょうか…
電気と同じく 便利な社会のために必要なプリント基板 その加工
世界中でほとんどの人々が使用している携帯、PC、デジタルカメラ、ゲーム機器、音楽プレーヤーといった電子機器。
ボタンを押せば色んなことができます。
電話をしたり文字を打ち込んだり、写真を撮ったりゲームをしたり、音楽を聞いたり…
でもそれは、その中にプリント基板(PCB)が組み込まれていないと動きません。
プリント基板が電気信号で「このボタンを押したら、こういう動作をしてください」ということなどを伝えてくれています。
プリント基板は今の便利な世の中にはかかせない製品の一つになります。
ではプリント基板をよく見てみると…
何層にも基板が積み重なっていて、いくつもの穴が加工され、何本もの回路パターンが描画されています。
基板の上にはICチップやコンデンサーが載っており、ピン穴を介して取り付けられます。
また、回路は電気が通る道ですが、重なった上下の基板間のパターンを穴が繋いでいます。
プリント基板は平らというわけではありません。
それぞれの用途に合った微細な加工が必要になってきます。
そういった加工にビアメカニクスさんの主力製品【ドリル穴明機】【レーザ加工機】が大きく役立っています。
そう、ビアテクニクスさんは多種多様な基板に高品位の加工する機械メーカー。
そもそもVIAMECHのVIAは、プリント基板の穴、【導通穴=VIA HOLE】から由来しているのです!
では一体どんな技術で最先端の加工ができるのかを見ていきましょう!
ビアメカニクスの発展する加工技術
今回紹介させて頂く工場は、レーザー加工機を中心に生産しています。
最初はもう一つの加工機、ドリル穴明機も紹介させて頂きます。
こちらは基板に【貫通穴(Through Hole)】を明ける機械。
ドリルをスピンドルに取り付け、スピンドルを回転させてドリルで穴明けをします。
ただドリルの径も指は当たっただけで折れるような細さ。
そんなドリルはスピンドルを高速回転させることにより、先が折れることなく穴明けを可能にしています。
技術を数値で表すと、スピンドル毎分35万回転、穴の直径50μmという微小の穴明けを実現。
加工誤差は±15μmという高精度に仕上げています。
次にレーザ加工機です。
先の【貫通穴(TH)】だけでなく【止り穴(Blind Hole)】も加工可能な機械。
レーザーを飛ばし、独自のガルバノスキャナで穴加工の高速位置決めを実現しています。
ガルバノスキャナはレーザー反射鏡を制御してレーザー光が照射される位置を決める制御装置となり、精密加工技術を支える心臓部と言われています。
この周波数は最高3,500Hzというスピード。
加えてレーザー源は気体【CO2】とYagレーザーの固体【UV】を使用しており、プリント基板の薄型化・小径化・高多層化と改良が進む中で、レーザー加工機の技術もさらに発展しているのです。
実際の加工機はこちらです。
近未来的な外装に身を包み、微細で正確かつ高速を可能とした技術によって、プリント基板の加工を行うことを可能としています。
しかしその技術は一朝一夕で出来上がったのではもちろんありません。
続いてはそういった技術を生み出した企業の歴史を見ていきたいと思います!
ビアメカニクスの事業ルーツ と 最新メカトロニクス製品への挑戦
このような最先端技術を用いた加工機を制作しているルーツは実は古くからあります。
今から110年前の1910年に始まり、昭和初期には工作機五大メーカーの一角を占めるまでに成長しました。
1939(昭和14年)には日立グループの一社となり、翌年1940(昭和5)年に川崎工場が設立されて、会社設立(1968(昭和43))時の原型が出来上がるのですが、この会社さんのものづくりの遺伝子は、実に100年以上も前、近代日本のはじまりの時から脈々と育まれているのです!
ものづくり精神を根っこに持った会社さんです。
ここから数多くの「初めて」が生まれていったと聞きます。
世界初のプリント基板穴明機全自動ライン化システム、フレキシブル自動穴明機システム、業界初のNC工作機、国産第一号溶接機、世界初のマイコン制御式自動溶接機・・・
すべては、プリント基板加工と金属加工の歴史をつくり、時代を拓いてきたものばかり…
基礎にあるのは、脈々と受け継がれてきた独自の技術開発力なのです。
しかもサブミクロンの高精度に応える精密機械加工技術や自動制御・コンピューターの開発から、ソフトウエア開発、システム設計、情報系との結合、メンテナンスに至るトータルかつ最先端のシステム技術などを駆使し、数々の最新メカトロニクス製品を生み出しています。
100年以上の長い歴史がある上で、最先端の技術製品を生み出し、そしてプリント基板製造装置の「業界基準」に位置し続けていく。
さらにプリント基板業界に更なる貢献をすべく努力を続け、事業の新しい可能性にも挑戦することもいとわない。
そんな魅力的な会社さんです。
今、その企業さんが電気主任技術者さんを求めています。
年配の選任者に代わって、この工場の選任をしてほしいということです。(もちろん引継ぎ期間もしっかりあります)
ではその会社さんの電気主任技術者さんはどんな方で、どういった働き方をしているのでしょうか。
選任の方の働き方は工場や人によって違います。
ここからは電気主任技術者さんにフォーカスを当てて紹介させて頂きます。