【徹底解説】保安管理業務講習とは?実務経験の短縮や外部委託で働くことを目指す電気主任技術者必見の制度
- 転職×電験
- 2025.11.12 更新日:2025.11.12
「保安管理業務講習ってなに?」
「講習を受けたらどうなるの?」
「講習を受けたいと思ってるけど、どうやって受ければいい?どんな内容?」
外部委託として電気保安法人の保安業務従事者・独立した電気管理技術者になるために必要である実務経験年数。
この実務経験年数は、経済産業省が認める実施機関が行う「保安管理業務講習」を受けることで、必要な年数を短縮することができます。
この記事では、保安管理業務講習は実際どのような講習内容なのか、さまざまな機関が講習を実施しているけど、どこで受講するとよいのか、というような保安管理業務講習にまつわる疑問を解説します!
保安管理業務講習で実務経験年数を短縮したい、とお考えの方はぜひご覧ください!
★この記事で分かること★
✅保安管理業務講習とはどんな講習か
✅受講するメリット
✅受講の流れ
01|保安管理業務講習とは?
保安管理業務講習とは、経済産業省が進めている取り組みであり、電気主任技術者が外部委託制度に基づいて保安業務従事者や電気管理技術者になるための実務経験期間を短縮できる講習のことです。
参考:保安管理業務講習について|経済産業省
加えて、電気主任技術者が「保安業務従事者」や「電気管理技術者」として活動するための知識・技能を補う役割も担っており、実際の設備保安に必要な法令、設備構成、事故対応、安全管理などを体系的に学ぶことができ、未経験者でも現場レベルの理解を深めることができます。
まとめると、この講習の最大の目的は、実務経験年数を短縮することですが、電気保安業務に必要な知識・技能を体系的に学ぶことができるため、実務経験年数の短縮と同時に、自身のスキルアップも図ることができる講習だと言えます。
(株)ミズノワでも経済産業省からの認可を受け、2025年より保安管理業務講習を実施しています。
電気主任技術者専門転職エージェントであるミズノワは、転職サポート事業のみに留まらず、2019年より「カフェジカ」という電気主任技術者の実務面のサポートを担う店舗の運営をしてきました。
(株)ミズノワの保安管理業務講習は、カフェジカ行われる実務イベントやYouTubeチャンネル「カフェジカちゃんねる」にて実務を解説している保安歴30年のベテラン講師を筆頭に、経験と知識が豊富な講師陣が解説を担当いたします。
今まで実施した保安管理業務講習では、「分かりやすい」「実務とのつながりが見える」との声を多数頂戴しております。
また、座学の講習はオンラインで完結できるので、全国どこからでも受講いただけます。
※実務講習の1日のみは、カフェジカ店舗(大阪府東大阪市)にお越しいただく必要があります。
ご興味のある方は、こちらから詳細をご覧くださいませ。
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(株)ミズノワでは、保安管理業務講習以外にも、「実務3ヶ月オンライン研修プログラム」という、電気主任技術者のための研修プログラムを用意しています。
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02|どのくらい実務経験が短縮されるのか?
保安管理業務講習を受講することで、保安管理業務従事者になるための実務経験が、免状の種類にかかわらず一律3年間となります。
以下に、免状の種類ごとの実務経験年数と、保安管理業務講習を受講することで短縮される実務経験年数をまとめました。
| 免状の種類 | 実務経験年数 | 保安管理業務講習を受講した場合の 実務経験年数 |
| 第一種電気主任技術者 | 3年 | 3年(※短縮なし) |
| 第二種電気主任技術者 | 4年 | 3年(1年短縮) |
| 第三種電気主任技術者 | 5年 | 3年(2年短縮) |
とくに第三種では最大2年の短縮が可能なため、独立や外部委託での仕事を目指す方にとって大きなメリットとなります。
02-1|講習を受けるメリット
保安管理業務講習を受講する一番のメリットは、実務経験年数を短縮できることです。
しかし、それ以外にも、講習で学ぶことによって自身の業務に活かせる知識・スキルを身につけることができます。
どんな知識・スキルを身につけることができるのかも含めて詳しく見ていくと、
<保安管理業務講習を受講するメリット>
・実務経験期間を短縮できる(最大2年短縮)
・現場で役立つ保安業務の知識が体系的に身につく
・転職・独立・キャリアアップ時のスキル証明になる
・現場経験が浅くても、「現場での考え方」を学べる
・電気保安に関する法令・技術・安全管理の知識が身につく
・実際の設備管理やトラブル対応の基礎知識が身につく
つまり、保安管理業務講習の受講は「実務経験を短縮できる」講習であるだけでなく、現場力を底上げするための学習機会でもあるのです。
03|保安管理業務講習の科目
講習は、座学と実習の2本立てで構成されています。
座学では、回路や機器などの電気基礎から、電気事業法や保安規程、外部委託制度に関する法律の知識、現場にある機器や点検器具の知識、月次・年次点検の方法を学ぶことができます。
座学で学んだ知識を踏まえて、実習にて実際の点検機器を用いた月次・年次点検の方法を学んでいきます。
<座学で学ぶこと>
電気基礎
電気事業法や保安規程などの関係法令
設備の概要
月次点検の方法
年次点検の方法
工事期間中の点検の方法
点検用機械器具の取扱方法
事故応動
作業安全
コンプライアンス
新技術
<実習で学ぶこと>
月次点検の方法
年次点検の方法
工事期間中の点検の方法
点検用機械器具の取扱方法
受講科目ごとに修了試験があり、一定の成績を修めると「修了証」が交付されます。
この修了証を取得することで、経済産業省へ実務経験短縮の申請を行うことが可能となるのです。
03-1|カリキュラム
ここまで、保安管理業務講習の科目を紹介しました。
つぎに、それぞれの科目では何を学べるのか、保安管理業務講習のカリキュラムを紹介します。
| 科目 | 範囲 |
| 電気基礎 (4時間) | ①交流回路、磁気回路 ②短縮容量、保護協調、電圧降下 ③変電機器、電力応用機器 |
| 関係法令 (3時間) | ①電気事業法、電気事業法施行令、電気事業法施行規則 ②技術基準 ③保安規程 ④外部委託承認制度 ⑤委託契約、外部委託承認申請手続 ⑥電気関係報告規則 ⑦ポリ塩化ビフェニル含有電気工作物関係法令 ⑧労働安全衛生法 |
| 各種設備の概要 (2時間) | ①受変電設備 ②配電設備 ③発電設備(非常用予備発電装置を含む。以下この表において同じ。) ④蓄電池設備 |
| 月次点検の方法 (4時間、うち実習1時間) | ①設置者への問診 ②引込設備の外観点検 ③受変電設備の外観点検、測定 ④電線路の外観点検 ⑤負荷設備の外観点検 ⑥発電設備の外観点検、測定、試験 ⑦蓄電池設備の外観点検 ⑧設置者への報告 |
| 年次点検の方法 (7時間、うち実習3時間) | ①引込設備の外観点検、測定、試験 ②受変電設備の外観点検、測定、試験 ③電線路の外観点検、測定、試験 ④負荷設備の外観点検、測定 ⑤発電設備の外観点検、測定、試験 ⑥蓄電池設備の外観点検、測定、試験 ⑦設置者への報告 |
| 工事期間中の点検の方法 (3時間、うち実習1時間) | ①工事期間中の点検(竣工検査を含む。)の要点 ②単線結線図の読解 ③設計図面と設備等の照合 ④受電作業の手順 ⑤設置者への報告 |
| 点検用機械器具の取扱方法 (2時間、うち実習1時間) | ①絶縁抵抗計、電流計、電圧計、低圧検電器、高圧検電器、接地抵抗計、騒音計、振動計、回転計、継電器試験装置、絶縁耐力試験装置の取扱い ②トレーサビリティ |
| 事故応動 (2時間) | ①波及事故、内部停電の復旧作業 ②事故報告 |
| 作業安全、コンプライアンス、新技術 (2時間) | ①作業安全(絶縁用保護具等の使用方法) ②コンプライアンス(法令遵守、技術者倫理) ③新技術 |
03-2|費用・期間・受講形式
保安管理業務講習の受講費用は、実施機関によって異なりますが、おおよそ10万円~12万円の価格帯で実施されています。
加えて、別途テキスト代として、市販のもので2,500円程から、講習用テキストで約5,000円~6,000円が必要となる場合があります。
受講にかかる費用については、受講費用とテキスト代をあわせた金額で比較するのがおすすめです。
受講期間はどの実施機関でも4〜5日間程度です。
受講形式は、オンライン形式と対面形式があり、対面の場合は4~5日間の間で、座学カリキュラムと実地訓練カリキュラムが行われます。
オンラインの場合は、WEBで座学を23時間受講し、実習の日のみ(1日だけ6時間)対面で受講する、というような受講スタイルを採用している機関が多くあります。
座学はオンラインで受講できるケースが多いので、遠方からの受講でも安心です!
03-3|受講できる人
保安管理業務講習を受講できるのは、以下の条件を満たす方です。
第2種または第3種電気主任技術者免状 取得者
保安管理業務講習の目的は「実務経験の短縮」であるため、受講が推奨されるのは以下の方です。
・実務経験を短縮したい
・将来、外部委託として働きたい
・将来、独立を考えている
将来、外部委託として保安法人に入りたい方や、電気管理技術者として独立したいと考えている方に保安管理業務講習の受講をおすすめしますが、カフェジカの保安管理業務講習では「実務を学んでいきたい!」という方も受講されることが多いので、ご自身の目的に応じて受講いただけたらと思います!
ちなみに、第一種電気主任技術者は受講可能ですが、冒頭に紹介した通り必要な実務経験年数は一律3年なので、保安管理業務講習を受講しても実務経験を短縮することができませんのでご注意ください。
03-4|受講申し込みの流れ
保安管理業務講習の受講から実務経験の短縮までの流れは、以下のようになります。
①経済産業省が指定する講習機関を確認
保安管理業務講習は、主に一般社団法人や電気保安法人などで実施されています。(詳しくはこの後記載)
※ ㈱ミズノワは電気保安法人ではありませんが、カフェジカでの実務講習の歴が長く、2025年より認可を受けております。
②開催日程をチェックし、必要書類を準備
受講したい機関のホームページなどで、開催日程をチェックし、応募締め切りに間に合うように必要書類(顔写真付き公的身分証明書など)を準備します。
③必要書類を提出し、受講料を納付
申し込み案内に従って、必要書類を提出し、受講料やテキスト代を納付します。
④講習を受講・修了試験を受ける
カリキュラムに従って受講を進め、修了試験を受けます。
⑤修了証を受け取る
全工程を修了すると、保安管理業務講習修了証が発行されます。(メールにてお渡しされる機関も多いです)
修了証は、「実務経験年数の短縮が可能であること」を証明するために必須の証明書です。
実務経歴証明書等を提出する際(保安管理業務に従事する際)に経済産業省の各支部へ提出する、大切な証明書なので、紛失に注意しましょう。
03-5|【おすすめ】(株)ミズノワ/カフェジカの保安管理業務講習
2019年より電気主任技術者の職業紹介を行っている(株)ミズノワでは、電験取得者に電気主任技術者の実務知識を付けていただくことを理念としたフリースペース「カフェジカ」を運営しています。
そんなカフェジカの空間を使用し、(株)ミズノワでも保安管理業務講習の実施をスタートいたしました。
ミズノワの保安管理業務講習では、「分かりやすい!」と定評のある講師陣たちが、基礎から実践まで丁寧に解説いたします。
そして、ミズノワの保安管理業務講習の最大の特徴は、講習を修了した後も、LINEから来店予約をすればカフェジカOPEN日やイベント(隔週土曜日)に参加して、何度でも復習が出来ること!
講習での疑問や、実際に現場に出てつまづいた課題…。
実務の内容で分からないことは、カフェジカのイベントに参加いただいた際に質問可能です。
講義後も同じ講師に、同じ場所で何度も気軽にフォローアップを受けられるのは、(たぶん)カフェジカだけ!
ありがたいことに、近畿地方以外の方にも多く受講いただいております!
1日だけの実地研修、お気軽にお越しくださいませ!
また、ミズノワの保安管理業務講習にお申込みいただいた方へは、電気主任技術者のためのWebストア「ジカスト」にて300件を超える皆さまに購入いただいている人気実務動画「過電流継電器(OCR)試験(操作編)」と「地絡方向継電器(DGR)試験(操作編)」の2つ、実質7,000円分の教材をプレゼント!

初めて実務を学ぶ方にも分かりやすい内容の動画となっているため、保安管理業務講習のカリキュラムと合わせて視聴いただけば、さらに実務への理解を深められます。
04|よくある質問
修了証の有効期限はありますか?
現時点で、修了証の有効期限はありません。
もしも修了証を紛失した場合、5年以内に限り実施機関によっては有償での再発行を受け付けている場合があります。
オンラインだけで受講できるの?
保安管理業務講習は、ほとんどのカリキュラムをオンラインで受講することができます。
ただし、カリキュラムに含まれている実習の内容については、必ず実施機関が定める場所での対面形式の受講となります。
申し込み前に、講習受講のスケジュールをきちんと確認し、受講に臨みましょう。
講習はとても気になるけど、やっぱり一歩を踏み出すのに不安があります。
実際の受講者の声を聞いてみたいです!
カフェジカの保安管理業務講習を受講された方からは、「現場での自信がついた」「設備管理の視点が身につき、将来の目標がより明確になった」「未経験でも分かりやすい説明だった」という声を多数頂戴しております!
カフェジカの保安管理業務講習を受講された皆さまからの声を、以下のページで紹介しております。
実際の受講者の声を見てみる
受講に不安がある方や、受講を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
05|電気主任技術者のキャリア形成に、保安管理業務講習を活用しよう!
保安管理業務講習は、実務経験の短縮だけでなく、現場で活かせる知識とスキルを体系的に学べる貴重な機会です。
電験取得後のキャリアアップや独立を目指す方にとって、確かな実務力を養う最短ルートとも言えるでしょう。
分かりやすさと手厚いフォローが魅力の「カフェジカの保安管理業務講習」で、一歩先のキャリア形成を始めてみませんか?
▶カフェジカの保安管理業務講習の概要をチェックする
また、株式会社ミズノワでは、電気主任技術者に特化した求人紹介も行っています。
電気主任技術者の転職でお困りの方は、まずはご相談ください!
全国にある企業情報から、ご希望に合う企業やキャリアプランを【完全無料】でご提案させていただきます。
▶電験転職を考えている方は、こちら
【著者情報】
電気主任技術者メディア編集部
電験や実務など、「電気主任技術者」にまつわる情報に特化したメディアコンテンツ制作集団。
電気主任技術者専門の転職エージェント株式会社ミズノワが運営する「電気通信ピカリ」内の記事を執筆・発信中。
転職エージェントとして、求人案内総掲載数240件以上、求職者様の総ご相談者数2,500名を超える実績を持つミズノワ監修のもと、分かりやすくて面白いメディア運営を進めております。


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