「副業のススメ」~ミスター☆ジェネリック with Bクラスマン~ | 電気主任技術者(電験)専門の職業紹介エージェント

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「副業のススメ」~ミスター☆ジェネリック with Bクラスマン~

  • 講師紹介
  • 2020.02.07

カフェジカで初めてのセミナー企画者ミスターte石原。

「資格は一番の自己投資」

という名言をカフェジカに残した。

石原氏自体、主任技術者をしながら副業として本の執筆や講師を始めるも、何と数年で収入が本業を越える(!)

そして、それをきっかけに独立。

今では本の執筆20冊以上、資格も20以上取得、お付き合いのある会社も20社以上(!)。講義(日本エネルギー管理さん他)以外にも講座の動画配信(SATさん他)、大手企業の研修をしながらも活動を広げている。

そんなミスターte石原に変化が … 

なんと …

名前が変わった(笑)

ミスタージェネリック with Bクラスマン

色々突っ込みどころはあるけれど… 
今回はあえて一つだけ突っ込みます…

それは、ジェネリックという名前!

その意味は?

どうもジェネリック医薬品から来ているらしい。

どういうことかというと、つまり…

「ブランド名よりも効能重視」

後発ではあるけれど効能はしっかりある。

そしてその効能は、

資格取得者が副業という選択肢を身につけ、これからの社会を生き抜く力をつけること。

そんなありがたい効能を与えてくれるミスター☆ジェネリック with Bクラスマンに…

インタビューを決行!

【目次】

「勉強は面白くない。でも過去問と向き合った」
~ 電験3種に合格するポイント ~

「ヒマだったからひたすら勉強。1日5時間ぐらいです」
~ 2種の勉強ができたラッキーなビル管時代 ~

「停電点検させてもらえないときは、
『責任は管理側にはない』と一筆書いてもらいました」
~ データセンターあるあると高層ビルあるある ~

「3,4年で本業の収入を越えました。
意外に需要があるんですね」
~ 副業スタート そして独立へ ~

「最初は人前で分かりやすく話すのは得意じゃなかった」
~ 10年で習熟した講師としてのスキル ~

「色んなことをやってみて、
成功したことをやっていけばいいんじゃないかと」
~ 気になる今後 & 副業のススメ & 目標 ~


おまけ

「色々回り道して、また戻ってきて成功する場合もある」
~ 趣味の話 ~





「勉強は面白くない。でも過去問と向き合った」

~ 電験3種に合格するポイント ~

早速経歴を聞いてみよう。学校は公立大学の工学部に入ったそう。でも、

「行く理由もなかったので、辞めてしまった」

という理由からフリーターの道へ。

そこで建築現場を経験し、設備調査の会社に入る。その時に電気の点検をしていたこともあり、何か資格を取ろうというので、なぜか電験を取り始めたという。

「電気工事士は工事する人の作業の仕方だから関係ないのかなと。どれくらい難しいかもよくわからなかったですし、今みたいな情報がいっぱいあれば、難しいから辞めようと思うけど、逆に何もないから、受ければいいかみたいな」

しかし電験は一度もすべることなく一発合格している。その時のことを聞いてみた。勉強は面白かったのだろうか?

「面白くなかったですよ。全くもって面白くないです。今も面白くないです。勉強自体(笑)

それに勉強し始めたときが難しかったですね。あーこんなに難しい計算問題なんだなって。」

じゃあどうやって受かったんだろう?

「過去問でしたね。当時完全回答とかありましたけどね。それだけだと、分からない所もあったので、最初は参考書も買いましたね。これだけシリーズとか。あとは数学とか高校の分をやり直していましたね。でも電験とる前に最初は消防設備士を取りました。設備関係の人がとる資格だと誰かから聞いて。乙1ですかね。最初にいきなり素人っていうこともないですけど、分からない人間が合格するのは難しいだろうと思って通信教育に入ったんですよ。勉強したけど全くもって分からなくてですね。これはダメだなと思って。問題集やって過去問だけやったら合格したんで。やっぱり過去問だけやればいいんだなって。それから過去問しかやならなくなりました」

「今、教育会社で人に教えたりしてる状況でありながらも、そういうことを聞いているよりも過去問やった方が合格するよと(笑)人それぞれかもしれないですけどね」

「テキスト見たって問題解けないですから。過去問でこういう風に問題が出て、こういう風に解くというように、ダイレクトに結果を見た方が分かりやすかったですね。過去問からやって、どうしてもわからない所はテキスト買ったりしていますね。公式集とか。今はそんなことしなくても、今はネットで出てきますからね」

「元をただせば高校時代から過去問はあって、数学とか学校で勉強してた時に、数学は結局解法を理解して解けばいいだけじゃないかと分かって、それから過去問しかやなくなりましたね。そしたら成績が上がってきたんで。こういうことなんだなって。あと数学は好きじゃないですね。好きな人は与えられなくても解いたりするじゃないですか。私基本的に好きじゃないんで。しょうがないから付き合ってる感じですね(笑)解けると楽しいとか、数式見ると解きたくなるとかいう人もいますけど、そういう人間ではないですね」

とはいえやっぱり過去問としっかり向き合った様子。そして過去問と言えば通称電話帳と言われる電気書院の黄色い本。

「あれと格闘した人が合格できるわけですよね。だいたいあれ見ると挫折しますよね。なんだこの分厚さは、みたいになって。見ても分かんないじゃないですか。まあでも我慢してやらないとダメですよね。若い時は我慢して、何回かやれば比較的分かるようになりました。」

結局、過去問と向き合う必要がある。そしてそれが分からないからテキストを必要とする。でも一人じゃ分からない。そんな人が多いから色んな講師の先生から学ぶほうが効果的なんだと思う。石原氏はその中でもとても分かりやすく教えてくれる講師の一人です。





「ヒマだったからひたすら勉強。1日5時間ぐらいです」

~ 2種の勉強ができたラッキーなビル管時代 ~

それから次はビルの設備管理をする会社に転職。その時に2種を取ったそう。

「時間があったからですね。その時、ビル管理の現場は非常にヒマな現場で、朝、責任者だから行って、朝礼だけしていればあとは他の人たちが点検してたので何もしてませんでしたけどね。朝実働15分ぐらいしかしてないですね(笑)相当ヒマだったからひたすら勉強してました。ビル管理の場合はトラブルがあると忙しくてしょうがないですけど、なければヒマなのはいいと思うんですよね。日常点検と月例点検とあと業者が入ってくる定期点検とそういう対応だけだとそんなに大変じゃないんですね」

「10時ぐらいから帰るまでの16時ぐらいですから、昼休み抜いたら5時間ぐらい勉強していましたね。ものすごく勉強していました。その現場は私が一番の責任者だったから、もう勉強していいよっていう空間になってましたよ。他の人たちも勉強していました。」

ビル管で勤めてる他の人たちの中には、そういう空いた時間をボーっとして過ごし、帰ってゲームするような方もいる。でも石原さんのように勉強したり、また帰ってからも勉強に対して意識したりとか交流したりとかする人なら5年後10年後、働く環境が違ってくるように思える。色んな働き方があるけど、空いた時間を使って資格をいっぱい取ることで、どこ行ってもやっていける力が身につく。

「そうですけど、まずやることがないからやっていたのと、あとマンガとか読むわけにはいかないじゃないですか。あと、関係ない小説とか読んでいるのもさすがにまずい。でも勉強だったら調べものみたいになってるから。それしかできないですよね。当時スマホもないし。ツイッターとかゲームするわけでもないし、そんなのいじってたらさすがに悪いですし。ファミコンとかやってるわけにもいかなくて、できることは勉強ぐらい」

そういう意味ではいい時代に良い所にいらっしゃったかもしれない。でも今も探せば似た環境はある。たくさんの人にとってのチャンスがあるかもしれない。そしてこの話の流れで電験の試験問題の傾向も聞けた。

「電験2種の1次試験は3種よりは簡単だと思いますね。計算問題が芋づる式に答えられるようになっているんですね。3種はそれぞれの問題の答えが繋がっていないので、そこにたどり着くまでにそれぞれ頑張んなきゃいけないですけど。2種は計算過程が書いてあるので、その通りやると次の問題も導かれるようになっているんですね。逆に先につまづくと後が全部だめになっちゃいますけどね。」





「停電点検させてもらえないときは、
『責任は管理側にはない』と一筆書いてもらいました」

~ データセンターあるあると高層ビルあるある ~

そして2種を取得後データセンターへ。データセンターあるあるも聞いてみた。データセンターで電気止まったら今は大損害。話を聞くと東京大停電というのがあったそう… そこから人をしっかり採用して配置する流れができたらしい。そこでしていたのは主任技術者の業務だけじゃなく、設備責任者だから空調など全部の設備。そして部下のマネジメント。変圧器を収めたときにボトルナットを閉め忘れたりといった電気のトラブルもあったそうで…

「変圧器を収めたときに、変圧器のバーあるじゃないですか。あそこにボルトナット締め忘れてそのまま収めてしまったんです。あれはなかなか気づかないです。導通してもボルトがくっついて接触しているから。電気通しても分からない。サーバールームって売れてくるとサーバーを足して負荷を負ってくるじゃないですか。それで誰かが点検していると、何か赤く見えてるなと思たら、点で支えられているから、接触抵抗で発熱しちゃって。わーってなってましたね。そうすると停電しないと締められないですもんね。だからお客さんに言って、ちょっとやりますのでこっちにデータ移していただいてから、また戻してもらえないですかと」

「色々ありましたけど。過負荷のVCBが動作したのも初めて聞きましたけどね。過電流とか短絡とかは分かるんですけど。過負荷のVCBは次復旧できないですからね。使わなくちゃいけないから。まあ移ってもらったっていうことですよね。サーバー移してもらうのって結構面倒くさいですけどね」

過負荷がパンパンになるくらいフル活動だったみたいで。

「生活習慣病みたいに、すぐには直せないですよね(笑)急性中毒だと薬飲めば直せそうですけど。ちゃんと管理してなかったんでしょうね。それからめんどくさいけど管理しましたけどね。サーバーラックのどれくらい使っているとか。今はそういうのは一元で管理されてるんじゃないかと思いますけどね」

保安法人の主任技術者でも負荷率を見る。その場合、多くても60%や70%。10%とか20%ってとこもある。だからデータセンターはやっぱり異常なほど使われる。

「データセンターは使いますね。フル負荷になるくらい。どっちかっていうと電気系統が過負荷になるよりも機器を冷やすための空調の方がやばくなりますね。空調は配置に影響されたりするから。あんまり風の通りが悪い所に過負荷のサーバーラックがあったりするとそこだけ異常に熱くなったりして。お客さんによっては自分のサーバーラックの中に温度計を入れて警報出すようにしたりとか。あとは隣のサーバーがものすごい過負荷になってそこから熱が来て、隣の人に影響が出て文句言ってるとかありましたけどね。今は大分改善されてるんじゃないかと思うんですけどね」

そして一番最後の現場は高層ビル。高層ビルは停電点検が全然できないイメージがあるが、実際はどうだったんだろう?

「それはなかったですね。だいたいだいぶ前から「やるよ」と言っていましたから。ただ、私がいたところはちょうど保険会社がいたビルで、保険支払い業務が重なってるようなときだったので、出来なかったですね。その時は会社として一筆書いてもらいましたけどね。我々の方じゃなくてそっちの事情でやらないんだよと。何かあっても責任を取って下さいよと」

最近はそういうのを残さないと、経済産業省から何か言われたときに、何も言えない。

その代わり目視点検しましたけどね。K電工にサーモグラフィー持ってきてもらって、写真とか取りました。無停電方式の年次点検ですね。意外とサーモグラフィーで見たときの方が分かったりすることもありますよね。使っている時の方が。止めていると分からないじゃないですか。でもホコリとか取れないっていうのがありますね。点検はできるかもしれないけど整備はできないです。」

「そこの高層ビルにいたときは、ちょうど受電変設備を更新したんです。特高受電方式に。ついでに熱源機器も更新しました。元々ボイラーと冷凍機があるような建物でしたけど、止めて、地域冷暖房、地冷入れましたね。それを導入して。電気設備更新工事と熱源設備更新工事の両方が重なってました。前から問題になったのをやっとやり始めたっていう。そういうのはゼネコンしかできないですからね。スーパーゼネコンに行ってもらいました」

そういった現場の話もとても興味深い。そして現場での経験を着実に重ね、しかも部下をまとめたり大きな工事もこなしながら、同時に副業の世界に足を踏み入れることになる。





「3,4年で本業の収入を越えました。
意外に需要があるんですね」

~ 副業スタート そして独立へ ~

副業と本業の収入が逆転したという夢のある話がここから始まる。

「そうですね。あまりそういうことを暴露すると、いっぱいお金をもらってるみたいに思われて炎上するかもしれないから、アレですけどね(笑)」

きっかけは?

「減収したからですね。最初データセンタに行ったときはそこそこ収入があったんですが、同じビル管理の不動産会社に転職したら、ちょっと合わなくて辞めて無職になって、どこか再就職しようともなかなか見つからなくて、保険会社の系列のビル管理会社に入ったんです。そしたら年収がダウンしてしまったんです。今思うと、そんなことぐらいで副業やらなくても良かったのかとも思いますけどね。最初はほとんどお金にならない感じでした」

何から始めたのか聞いてみた。

「通信教育会社の講師の募集で行ったんですが、そしたら質問が来たら回答してくださいっていうのですね。最初はこれが慣れるためにいいですよって言われたんです。今考えると、あれ面倒くさくて誰もやりたがらなかった仕事を、やらされてた感じでしょうね」

なんの質問の回答?

「電験ですね。展開の式を回答してましたね。最初不慣れでしたから回答作るのに半日ぐらいかけていました。今だったら数十秒ぐらいで回答できますけど。あの時は不慣れでしたね。それが最初で、あとは講習会。講師募集している会社に行って、模擬講義やって下さいって言われて、社員いる前に模擬講義して「いいじゃないの」って言われて、講師をやりだしたのが最初ですね。実は今でも講習会社の講師する人って、足りないんですよね。いくらでもほしいところがあります。」

それも知らない人多いと思いはず。

「そうですね。知らないでいてもらった方がいいと思います(笑)だから、この情報も小出しにしていこうかと思って(笑)」

と言いながらも話すとてもユーモアのある方。とにかく、そういうきっかけをつかんで資格の勉強をしてどこ行っても食べていけるようになってらっしゃる。これは職人さんと同じ。職人さんと話してて思うのが、手に職つけたらどこでもやっていけること。でもこれは電験も一緒で、得た知識を出すアウトプットのスキルは職人と一緒だと思う。だからこれを読んでいる人もせっかく色んな難しい資格取っていくんだったらそういうアウトプットするスキルも磨いていってほしい。そしてカフェジカで何かやってほしい(笑)次に特に気になる所を聞いてみた。いったい何年副業をして、本業の収入を越えたんだろう。

3,4年ぐらいです。意外と需要あるんですね。その代わり忙しかったです。昼間働いて、週末企業でしたから。初年度はしょぼかったですけど、2年目ぐらいから穴は埋まりましたね。講師はいいですよ。経費かからないですし。講師丸儲けですね(笑)」

家族との時間は?

「その時は娘も大きくなりましたし、奥さんももう相手にしてくれないようなときでしたから(笑)」

今取引しているところは出版社を入れて20社(!)ぐらいあると聞いた。一体何年で?

10年ぐらいですよ」

そういうつながりはどこから?

ホームページからですね。あんなしょぼいホームページでも、こういう講師を探そうとすると何とかしてくるみたいです。一般の人は見てもしょうがないので、カフェジカさんみたいな業界の人だけが見たらいいので。口コミもありますけどね。最初は自分から行きましたけど、そのうち自分からは行かなくなって、そんなにないですよ。そんなに売り込む必要もなくて」

https://mister-te.com/

ホームページがあれば必要な人が集まってくる。リアルのつながりをネット上から作っていく。そんな時代に今はなっているのを特に感じる。そして本当に副業が本業の収入を越えることができる。しかも3,4年で。





「最初は人前で分かりやすく話すのは得意じゃなかった」

~ 10年で習熟した講師としてのスキル ~

講師の技術について聞いてみた。元々わかりやすく伝えるっていうのが得意だったんだろうか。

いや得意じゃなかったですね。人前で話す仕事はしたことなかったですからね。」

でも前のセミナーにしても、ものすごく分かりやすかったのは一体?

「それは今になったからだと思います。10年ぐらいやったからそういう風になったんだと。最初はそうではなかったと思いますね。ものすごく登壇してるのでそれで、習熟したんじゃないかと思うんですけどね」

参考にしている人はいるんだろうか?

「いないですね。参考といえばお笑い芸人ですね。個人的にはサンドイッチマンとか好きですけどね(笑)あれはどっちもボケたり突っ込みが入れ替わったり、やすきよみたいな感じですごいですよね」

そう聞けばイズムを受けているかもしれない(笑)あとセミナーでは要点だけをとらえられて話されるので、すごく聞いていて分かりやすかった。教えるときに気を付けている事ってあるんだろうか?

「普通の講習会の時は時間に収めることですね。段取り組んで。前は何もしないでやってたりとかしてると長くなっちゃったりするんですよね。この問題はここの尺で収めないと次に押してきちゃいますよっていうのはあるんで。時間来たら諦めて次に行かないといけないですよね。それは他の仕事をしてる時、本の執筆もそうですかね。最初に工程表を作って、いつまでに何ページやるとかいう風にやらないとできないですね。たまにこれくらいの仕事だったらなくてもいいだろうと思って一気に片付けようとすると、片付かなくてやんなっちゃったりとかして(笑)毎日ちょっとずつやるのが何でも続けるコツって分かりましたね

「資格の講習会は点が取れればいいだけだから、難しい原則論とか理論とか、であるべき論とか、自分の過去の経歴とか話したりすると自慢話みたいで嫌われますね。言うとしてもちょっとだけ、昼休みの後に講習会をいきなり始めると大変だから、変な話をしたりとか」

そこで目を覚まさせる。やっぱりスキルがすごい。

「あと講習会とかは、偉そうにしてもいけないですけど、卑屈になってもいけないですよね。だから「つたない説明で申し訳ありませんでした」とか絶対言っちゃダメですね。つたないんだったら金返せよってなりますからね。かと言いながらも、お前らはクズだから俺の言うことを聞け。そういうのもダメですね」

フラットな姿勢でかつ、限られた時間内だからこそ、必要じゃないものをそぎ落して言うから分かりやすいんだと分かった。

「まあ、資格の難しい説明をする場合は難しいですよ。よく言われるのは賢すぎる人の説明は難しすぎてよくわからない。その人の脳内の中では解決しているようなんだけど、それは意外と難しくて。「これぐらいはわかるだろう」という前提でしゃべっていると、そこはよく分からなくなっていくのはよくありますよね。理系の人を基準にしてるから分かりづらいとか」

お客さんのレベルにも合わせないといけない?

「そうなんですよ。でもだいたい、そんなレベルまで説明しなくていいというクレームはあまりなくて。よく分からないって言われることの方が多いですね。私はちゃんと高校は普通に勉強したぐらいのレベルで話しますね。技術的な話をするのは」

教えるときには教えるレベルの基準を作ることも大切だと知った。

「それに中学の数学はやっていたというレベルでしゃべらないと。電験は話にならないでしょうね。だいたい中学校から何かしらの事情で勉強する機会がなくて、抜けちゃったりしている人が今も苦労している。合格できなくて、無限ループに入っています。でもそういう人もね。数学は積み重ねですから。レンガみたいに積み上がっていけたらいいんで。いきなり小中学校の土台がない所に高校の数学を乗っけても崩れちゃいますから。だから土台からやっていくといいんでしょうね」

話しは少し変わって電験の難しさについて進んで行った。

「それに電験の難しさは間違いなく計算の難しさだと思いますね。他の資格と違うのは計算問題がやたら出ていて難しいですね。他の資格試験だと、だいたい公式1個あって、それに入れれば答えが出るぐらいですよね。ちょっと変形すればいい。でも電験の場合は公式色々使って代入しながら計算したりとか。あとは文字式のまま計算させられて、選択する答えも文字式の時がありますよね。普通は数値計算で数字になっていることが多いですけど。その辺も難しいんじゃないでしょうか」

「あとつまんないっていうのがありますよね。普通の人は。電気の問題を見て面白いと思って興味を持つ人は合格するんだと思いますけど、普通の人はね、つまんないですよ」

石原さんが見ても?

つまらないですよ(笑)」

楽しく勉強する方法はないんだろうか?

「どうなんですかね。それは、一人じゃなくてワイワイしながらやるっていうのは一番の手かもしれないですね。カフェジカや電サロみたいなのはいいと思いますよ。仲間がいるのは。「今日疲れてたけど2時間勉強しようと思います」って書いてあったじゃないですか。じゃあ僕も頑張ろうかってなると思う。それでこれがどうしても分かんなくて間違えちゃいましたってなってる子も「ああ、同じような感じなんだ」ってなっていいんじゃないですかね」

本当に。そんな風に電サロやカフェジカを今後も使ってくれたら嬉しいと思った。そして話はまた少し変わり、電験の歴史について教えてくれた。

「電験って100年ぐらい歴史ありますからね1910年ぐらいから。昔からある。日本でとても古い資格だって言われてるんです。医師国家試験も古くないですよ。医者はいたんでしょうけど。電験は国家資格としてはかなり古いです。あと受験資格がないっていうのはかなり画期的だったらしいですね。他の資格はいい所の大学出ている人に与えるというのですけど、電験は何にもないじゃないですか。受験資格なしで合格できる」

小学生でも受験しようと思えば受けられると聞いたことがある。

「だから逆に難しくなっているっていうのはあるかもしれないですね。だれでも取れる、受けられるから、難しく。あとそれに法律では最初に「認定」について書いてあります。実務経験を有する者には免状を与えるって。次に「試験」って書いてあります。認定で取った人はズル資格だっていう人いますけど、本当は認定が正規で、試験の方がズルなのかもしれないですね。認定が正規ルートであると」

なるほど。色んな捉え方がある。認定でも試験でも電験の取得の仕方は様々。その人の条件に合った取り方が大切なんだろう。何にしても電験の資格が歴史あるものに思えて嬉しい。





「色んなことをやってみて、
成功したことをやっていけばいいんじゃないかと」

~ 気になる今後 & 副業のススメ & 目標 ~

今後どんなことしていきたいことも聞いてみた。

企業に直接研修に行くのがいいのかなっていうのがありますね。ビル管理会社や建設会社に行って講座をやる感じですね。今1社、大手鉄道会社だけあるんです。そこが第1歩ですね。まだホームページにもはっきり書いてないですから、企業に行って研修しますって書いて、メニュー化しようと思っています」

やっぱりスキルがあるっていい。

「いえいえ、できるかどうかわからないですけどね。意外と誰も何もやってないので。まだレッドオーシャンになってない所があるかもしれないですね。講師する人は定年退職された方が多いですから。そこに現役世代が専業でやっているのはあんまりないですからね」

しかも現場を見てこられてきた。

「それはあるかもしれないですね。自分では意識してないですけど。話するにしても分からないことを話するより、現場が分かって話をする方がリアリティーがあるかもしれないですね。」

他にしていきたいことは?

「今のところ会社に資格を取らせようと思っていますね。登録電気業者とか、給水装置工事事業者になったりとか。あとは労働安全コンサルタント事務職と建築設備士の登録とかしていこうかと。私が死ぬ前に会社を売却する前に登録とか許可があると高く売れるかなと(笑)まあ今まで資格を個人で取っていたのを会社で取っていくだけですけどね。取れるものだけとっていうという簡単に考えているだけですね」

でもそれがきっと次の形。個人がとって、次会社にとらせて。その形をパイオニア的に作ってるんじゃないかと思う。続けてこうも言われた。

「今、会社に就職するよりも会社作った方が楽ですからね。私今から会社人になれないですからね。会社を作るのは誰でもできますけど。就職する方が大変ですよ。合同会社なんて株式会社よりもっと簡単ですからね

まだ考えていることはあるのだろうか?

「あとは私じゃなくて、もう違う人がやってるんですけど、動画はYouTubeで流して、テキストを買ってもらうことをしていますね。動画はタダでテキストを販売する。今度「ビル管理の法規」という本を出すんですけど、それ用のYouTubeの動画作ろうと思っています。本の映像取ると著作権にひっかかる。自分の著作権ですけど(笑)まあ、出版社にも許可取らなくちゃいけないから、本の映像は一切映さなくて、「今何ページ開いてください」ってやる。そうすると本買ってくれるかなっていうのもあるので、今度やってみようかなと。1時間ぐらいの説明ですね。」

「もう一つやりたいのは、無料セミナーをやろうかなと。今出かけていって売り込む時代じゃなくなっていて、特に講師なんかは、無料セミナーをしてきてもらって、来ない人には録画してYouTubeで配信するだけ。これを単に宣伝で。本書く依頼とか、動画買ってくれるとか、企業研修とかだけでいいかなと。」

セミナーするなら、ぜひぜひカフェジカ使ってほしい(笑)もしかしてまだある?

「資格指導講師っていう名前になってますけど、資格だけじゃないこともしようとしていて。さっきちょっと言っていた労働安全コンサルタントの資格を取ったので、電験は数学ができる人にやってもらって、私は実務をやっていたこともあり、労働安全コンサルタントとして、特別教育とか安全教育をしようと

想像以上にたくさんの展開を考えられていた。あと副業のノウハウを教えて、仕事もまとめて受けることは考えたりするんだろうか?

「それも考えていますね。いずれやらないといけないですね。自分が登壇しなくなったら、プレイヤーでいられなくなるので、その日までに何かしようと思いますね。徐々にやっていけばと思いますけどね。最初から大きなことやろうとしてもできないですからね。ちょっとずつだと思います。」

やっぱり考えていた。副業の伝道師。副業のススメ。福沢諭吉ならぬ石原諭吉。

「本当の副業ですよね。怪しいFXとかじゃない、リアル副業

きっとそれは色んな人が目指すところ。

「今副業っていう言葉がキーワードになってきて、給料も安い。みんな頭打ちになる時代ですからね。あとは50代くらいの人がリストラされるニュースがありますから。その人たちがどうするのか、再就職ができるのか。早期退職制度で、お金は大手だったらもらえるとは思いますが、そのあとどうするかですね。その時に、会社の中だけでしか通用しないスキルしかない人はダメでしょうね。他のことに活かせること、あとは雇われるだけじゃなくて自分でやるっていうのも必要ですよね。それは自分でやりだしたから言えるようになりましたが、サラリーマンの時は自分で離れてやるっていうのは考えられなかったですね。再就職するとかしか。私の場合はいきなりやめてしまったわけじゃなくて、副業しながら徐々にフェードアウトしたわけですから。そういうのもいいかなって思いますけどね

本当にそういうのを必要としている人も多いと思う。そのやり方を知りたいんだと思う。

「何かしらした方がいいですよね。とりあえずたくさん失敗してみいいわけですからね。上手くいかなかったとしても、私、一度人材紹介やってみたのですが、全く実りにならなかったです(笑)まあでもお金が損してるわけじゃなくて、時間が損しているだけなので、勉強したと思えば。面白かったです

しかし、今後の仕事に対しての広がりがものすごい。それに失敗も受け止めている。一体どんな目標の立て方をしているんだろう。話を聞いているとぼんやりとしたゴール地点があって、そこに向けてフワッとでも進みながらそれをつかんでらっしゃる気がした。

「完全に目標が決まってそこに行くんだっていう人もいらっしゃると思うんですけど、よく分からないけどもとりあえず色んなことやってみて成功したことをやっていくのでいいんじゃないかと思うんです。やってみて自分に合ってなおかつ需要があったりすることをやればいいのかなって思いますけどね。これだって決め打ちしてやらないでね。まあ見つければいいんでしょうけど。だから色々やったらと思いますよね。資格なんかも一緒だと思います。とりあえず興味あったらとってみてみたいに。そのあとこれだというのを見つけたらと」

本当にその通りだと思った。一番自分や会社が社会に役に立てること色々試して見つけていく。それが仕事になれば一番幸せ。最後に心に響く金言を聞くことができた。

今の社会の中で、目標を決め過ぎるのはリスクがあるのかもしれない

社会自体が大きく変化していくから

だからこそ、今、少しでも自分ができることを試していくしかない

まずは副業から始める

会社の外でも役立つスキルを作る

しかもそれが自分に合っていること

そうするとそれはいつしか本業になるかもしれない

石原氏は資格を通したビジネスがその一つだと教えてくれた

もしかして

「副業のススメ」

じゃないのかもしれない

自分に合った本当の仕事

それが本来の本業

それを薦めているのかもしれない

「本業のススメ」

の伝道師なんだと思う

興味がある方はぜひ石原氏に連絡をとってみて下さい

いえ、間違えました

ミスター☆ジェネリック with Bクラスマン に連絡をとってみて下さい!





おまけ

「色々回り道して、また戻ってきて成功する場合もある」

~ 趣味の話 ~

これだけ走り回っていますけど趣味は?

「本読んだりとかはしますね。生物学とか、動物とか昆虫とか、そんなに難しいやつじゃないですよ。その世界は面白いですね。動物っていっぱい種類がいるじゃないですか。大きいのとか小さいのとか。みんな生きてるわけですから、人間の参考になるのも多いですけどね。例えばアフリカで、数が多い肉食獣はハイエナだっていいますね。ハイエナが一番繁殖している。何でかっていうと群れの組織がしっかりしている。面白いですよね。ライオンでもなくヒョウでもチーターでもなく。ハイエナって身体能力が一番中途半端ですよね。ライオンのように強くないしチーターみたいに速く走れないし、ヒョウのように敏捷性があるわけじゃないですし。やっぱり組織が大事なんだなと」

でも石原さんは組織に属してない(笑)

「ハイエナじゃないんですね。私はヒョウなんですね(笑)だから木の上に登ってそこで狙ったやつだけ食べる。そういうことを考えています(笑)あとクジラとかシャチとか。海の中で一番食物連鎖の頂点にいるのはシャチですけど。シャチはクジラの仲間ですから哺乳類なので、前は陸にいたわけなんです。最初魚で両生類になって陸に上がって爬虫類になって、何かのきっかけでまた海に戻ってきて、あんなふうに成功しているんです。まあ人生においても色々回り道して、また戻ってきて成功する場合もあるんだなと。色々と考えさせられるのが多いですね」

またビルメンになるかもしれない?

「そうですね(笑)なんにしても、回り道することも悪い事じゃないんだなと思います」

やっぱり最後も金言だった。

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