年次点検「地絡継電器(HGR)試験」(23/10/21)イベントアーカイブ動画レポート
- イベントレポート
- 2024.08.02
みなさま、こんにちは♪
カフェジカお手伝いのひなです。
2023年10月21日、【年次点検《リレー試験》シリーズ☆GR☆高圧地絡継電器試験を学ぼう!】が開催されました。
大好評のアーカイブ動画:年次点検入門編、実践編(ジカストで販売中!)から続きまして、年次点検を更に細かく勉強できるリレー試験、操作編シリーズ。
この度【実務動画★操作理論編01 年次点検「地絡継電器(HGR)試験」】として、イベントアーカイブが販売開始しました!
この後に続くOCR、DGR試験シリーズへと繋がる最初の一歩。
今回もあきら先生が教えてくれます。
未経験の私でも、すっっごくわかりやすかった!
実は、あきら先生が新人だったころ・・・入社して初めて年次点検に携わる時、
「試験器の使い方もわからない」
「線をどこにつないでいいかわからない」
と、怒られてばっかりだったそうですよ。(あきら先生にもそんな時代があったんですね!)
GR試験は入門としては入りやすい試験だそうで、新人に任されることが多いとか。
これから試験業務に携わる皆さんが、自分と同じように怒られない様にと、丁寧に教えてくれます!
1.地絡継電器・・・GR!
地絡継電器。Ground Relays、略してGRと呼ばれます。
高圧地絡継電器はHGRと呼ぶそうです。
地絡継電器は、名前からもわかるように地絡に関わる機器です。
地絡とは、電気が地面に流れてしまう状態のことです。
本来は、電気は配線たちの中を流れていて安全ですが、地面に流れてしまうととても危険!
高圧設備の中で、HGR(高圧地絡継電器)は地絡が起きたかの判断をします。
そうなんです、判断するだけなんです。
電流を遮断する機能は持ち合わせていないのです。
漏電と地絡の違いも気になります。
詳しく知りたいHGR、今回の講義は以下の内容です。
・地絡事故とは?地絡事故の原理
・高圧地絡保護装置
・地絡保護装置の結線
・高圧地絡継電器の規格、特性試験
・高圧地絡継電器の試験
・高圧地絡継電器の問題点
この様に、地絡事故とは何か?
地絡事故が起きると電気の流れがどのように変化するのか?
電気初心者にもわかる基本の内容から、少しずつステップアップしていきます!
漏電と地絡の違いについても動画内で解説がありますよ~!
スライド資料に動画の字幕もついて、講義が丁寧に進んでいきます。(販売される動画は資料もセットになっています!)
地絡が起きると、流れる電流が変化します。
まずはその変化を検出しないといけません。
変化を検出するための機器が、零相変流器。
ZCTという機器です。
このZCT(零相変流器)は、HGR(高圧地絡継電器)に無くてはならない相棒。
ZCTが電流の変化を感じ取り、HGRに伝えます。
HGRが地絡と判断した時、地絡保護のため、更に遮断機器たちへと繋がっていきます。
HGRは地絡の判断が出来ますが、判断をするため&遮断をするために色々な機器と連携しているんですね。
HGRの役割がわかってきました!
しかし、ここで私、白状します。
機器の接続のところって、PとかVとか記号ばかりで何が何だかわからないんですよね・・・
みなさまは、この記号(もはや暗号?)、訳が分からなくなりませんか・・・。
今回の講義、私のイチオシは、この記号のどこに何を繋ぐのかが理解できることなんです!!
2.結線は怖くない!!
HGR(高圧地絡継電器)が正しく動くため、色々な機器たちと連携していることがわかりました。
次は、その機器たちと正しく繋がることを学びます。
まずは基本の結線。
ホワイトボードに図を書き出して、線をつないでいきます。
ここでは参加者代表の水島さんが大奮闘していました。
機器達がどんな連携で動いていくのか確認しながら、一本ずつ線を繋ぎます。
正直、PとかZとかkとか、ただ闇雲に暗記しないといけないんだと思い込んでいました。
ですが、あきら先生が記号の意味をひとつずつ、覚えやすい言い方で教えてくれるんです!!
みなさまもぜひ動画を見ながら結線練習してみてくださいませ。
ノートに図を書いて同じように書き出してみたら、私にも理解出来たんですよ!
端子の記号たちを、意味が分からずに怖いと恐れていたんですが、ひとつずつ解き明かすと理解できるんですね。
うっかり結線が外れてしまってどうしよう!?なんて事態にも慌てずに対応できる様になれそうです。
そして、結線の方法はひとつだけではないのです!
関西では馴染み深い出迎え方式に対応した結線もあり、この講義は何度も確認して身につけたいところです。
最後はいよいよHGRの試験へ向けて講義が進みます。
3.HGR試験の実演、そして電気実験
最初は記号でしかなかった端子のアルファベットも、この頃にはどの端子が試験端子か、だいぶわかってきます。
試験業務を行うための手順、注意点等を事前にしっかり確認します。
試験器の準備が整いましたら、カフェジカのキュービクルでHGRの試験を行います。
今までの講義の集大成!
動画でじっくりと実務のイメージが出来ると思います。
試験器の操作を間違えると、とても危険な状態になることも実演して見せてくれます。
講義で学んだ紙面の機器達が、本物の機器で、学んだ通りに動く・・・何度見ても私には不思議な感覚です。
繰り返し見て実際の現場でスマートに対応出来る様になりたいですね。
更に!電気実験もあります。
実際の試験器は色んな要素が組み合わされてオートメーション化されていますが、試験の理論が分かっていれば、これで試験が出来るんだ!ということを意図して、最小動作電流試験を水抵抗器を使って試験を行いました。
実際の現場で水抵抗器を使うことは無いのでしょう。
でも、地絡の原理から学ぶことでこの実験の様な柔軟な対応や考え方が出来るようになる、とあきら先生。
基礎の土台を固めて電気主任技術者として、パワーアップしましょう!!
4.\イベント参加者さんのお声/
実際にイベント当日に参加された方々からの声を少しだけご紹介します。
「HGRの試験で結線だけであれば誰でもできる、その仕組みを理解していないといけない」ということで、地絡保護の原理から試験方法まで詳しい講義を受けることができ、非常にためになりました。
ZCTとHGR間の実体配線を考える所。
今まで概念としてわかってたつもりだったのですが、実際に接続から機能を考えると非常にわかりやすい事に気づきました。
さすがアキラ先生!
講義内の結線部分については本当に好評で、お声をたくさんいただきました。
「自分で実際に試験をやってみたい!」と仰る方も多くいらっしゃました。
みなさまの原動力に繋がって嬉しいです。
5.リレー試験シリーズ販売開始です
リレー試験シリーズ、記念すべき第一作目HGR試験は、カフェジカwebストアのジカストで販売開始です。
今回のレポートで紹介しきれていない事、たくさん詰まっています!
新人だった頃のあきら先生の様に困っている方、その他にも
「どうやって結線方法を覚えたら良いのかわからない」
「試験の手順は教えてもらっているけど、意味や構造はわかっていない」
なんて少しでも不安を感じているのでしたら、ぜひこの動画と出会ってほしいです。
実務動画★操作理論編01
年次点検「地絡継電器(HGR)試験」
★カフェジカイベントアーカイブ
リレー試験シリーズ、第二弾のOCR(過電流継電器)試験のリリースもお楽しみに♪
年次点検の確認をするのも良いですね!
年次点検の入門編も大好評発売中です。
実務動画★入門編
「電気主任技術者の年次点検 入門編」
★イベントアーカイブ★
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では、また次回のレポートにてお会いしましょう。
ありがとうございました!
ひな X(旧Twitter)
電気保安業務していない電気素人
・R3年下期に電工2種、R5年に電験3種試験合格
「電気初心者+電験の視点から情報発信します!」