電気主任技術者の面接対策も準備が8割!~元採用担当者に学ぶ~【電験転職 活用情報】
- 転職×電験
- 2025.01.06
電気主任技術者になるために転職活動を行っていると、もちろん最後には言わずもがな『面接』があります。
面接はどうしてもとても緊張してしまいますよね…
そんな中、
「内定につながる面接対策ってあるのでしょうか?」
「面接中に気を付けることは何でしょうか?」
「電気主任技術者を採用する担当の方は何をポイントにしていますか?」
と、気になることが出てきます。
今回は、面接のときに気になるポイントについて、詳しく解説していきます。
この記事で分かること
✅面接前の準備の仕方
✅面接時の心構え・立ち居振る舞い
✅採用担当者の目線・求める人材
◆解説する人
ミズノワの電験転職 職業紹介担当
前職では電気保安業界にて採用などに関わってきた、現ミズノワの職業紹介担当。実際の採用担当の声など、転職時に欠かせない貴重な情報を多く把握しています!
はじめに
はじめに…、皆さんは面接って自信ありますか?
恐らく、「得意!」と声を大にして言える方は多くはないと思います。
とにかく、面接はとても緊張するもの。
私自身、過去の転職活動で緊張してしまって、面接官の質問に応えることができなかったり、話したいことを伝えきれなかったりで苦い経験をしたことがあります。
今回は、一般的な内容と電気主任技術者ならではの採用面接で心がけてほしいこともお伝えできればと。
電気主任技術者の採用担当として経験者・未経験問わず多く選考してきましたが、その中でもこれは!と思った内容もあわせてご紹介いたします。
面接前の準備~書類選考通過後~
面接と一口に言っても、準備することはいくつかあります。
『敵を知り己を知れば百戦危うからず』って孫子さんの言葉でしたでしょうか、、、
すべての選考に受かることは無理ですが、確率を上げることは間違いなく可能です。
まずは、自己分析・企業研究に時間を割いてみましょう。
次に面接時の心構えや立ち居振る舞いも大事です。
対面はもちろんここ最近はWEBでの面接も増えてきているので、気を付けるポイントをお伝えしていきますね。
そして最後にお伝えする採用担当者目線や求める人材についても知っておくのも大切なことです!
ぜひ参考にしてください!
・履歴書・職務経歴書の確認
最初に、作成した履歴書・職務経歴書をしっかり頭に入れておきましょう!
面接での基本的な質問事項は、履歴書・職務経歴書に書いてあることを改めて聞かれることが多い傾向にあります。
「書いてあるのに…」と言いたいところですが、面接をマニュアル化している会社でも、アドリブで質問してくる会社も必ず聞かれるポイントなのが履歴書・職務経歴書に書いた内容。
あまり話すのが得意でない方は、見なくてもスラスラ説明できるよう口に出して練習しておきましょう。
大変と思うかもしれませんが、慣れって大事ですから。
緊張すると、人は本来の力を存分に発揮しきれないもの。
であれば、本来の力を上げておきましょう。
元々の履歴書と職務経歴書の書き方を知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
電験転職のための履歴書と職務経歴書の書き方
(電気主任技術者限定)
・求人票と企業HPの確認
改めて面接前に、自分が志望する理由とその根拠を繋げられるようにしておきましょう。
業務の内容をしっかりイメージして、言葉で説明できるようにするのがポイントです。
企業側は、志望者が根拠と動機が紐づいている人材かどうか、そして働くイメージが明確な人材を求めています。
その理由は、入社後のギャップが少ない方が早期退職が少ないからです。
経験者が有利なのは、業務の内容はおおむね理解しているからという面もあります。
・企業への質問事項
求人票やホームページを見ても知りたい情報がない場合は、あらかじめ質問メモを作成しておきましょう。
実際の面接では必ずと言っていいほど、「質問はありますか?」と聞かれます。
私が面接官をしていたとき、ここで質問がこないとどうしても残念な気持ちになってしまったのを覚えています。
とくに転職者であれば、今の会社と比較して異なることばかりなはずです。
面接中に緊張して、疑問などを記憶しておけない人かどうかも、人事はよく見ています。
そのため、企業への質問は事前にしっかり準備しておきましょう!
・身のまわりのチェック
当たり前のことですが、面接に行く場合は身の回りのものを綺麗にして臨みましょう。
サイズの合ったスーツ、靴はかかとが潰れてたり汚れてたりしていないか、カバンは汚れがあったりヨレヨレになったりしていないか。
面接官を経験してきた中で、スーツのサイズが合っていない、いつ買ったのかわからないほどヨレヨレ、という方は正直2割以上いたという感触でした。
実際にお話ししてみると経験があったり人柄がよかったりすることがあるのですが、やはり身のまわりのものが綺麗でないと引っかかるポイントになってしまいます。
業務に関係ない点だと思われがちですが、人事はこういったところに目についてしまうんです。
・面接会場へのルート
面接でのタブーの一つである遅刻。
これだけは絶対に避けましょう。
面接が始まる前からマイナススタートになる行為です。
面接会場付近が慣れている場所であればよほど問題ではありませんが、慣れていない場合はしっかり場所をチェックしておきましょう。
Web面接の場合は、アプリをインストールしてログイン、マイクなどの動作確認をしておきましょう!
できたらパソコンからの方がいいですが、スマホで行う方もいます。
動作確認は必須ですね!
・よく聞かれる質問
面接には、ある程度「よく聞かれる質問」というのが存在します。
ポイントや傾向を押さえて、スムーズに答えられるように準備しておきましょう。
■よく聞かれる質問
・自己紹介
・自己PR
・志望動機
・電験を取得した動機
・転職理由
・将来のビジョン
自己紹介は長くなりすぎないよう、1~2分程度でまとめるのがポイントです。
電気主任技術者の転職ならではの質問としては、「電験を取得した理由」が挙げられます。
電験取得理由はそのほかのエピソードに繋がりやすく、バックボーンを知りやすい質問なので、聞かれる可能性の高い質問と言えます。
そして、転職理由はかなり重要視される項目です。
その理由は、論理的思考で行動する方なのか、過去の転職理由と同様の内容で退職される可能性がないかを確認するため。
また、採用人事は、将来のビジョンや入社してどういう存在・立ち位置になりたいかを聞くことで、その人の配置や現在の職場環境の適性などを判断材料をしています。
・自己PR
自己PRは、自分の経験とスキルがどのように活かせるかをアピールするタイミングです。
応募する企業に合ったエピソードをチョイスすることがポイントです。
■自己PRの例
・得意なこと、苦労した上で乗り超えたこと、今までやってきたこと
・電気に関わるエピソードや電験を取ったきっかけ
自己PRで何を話すかを考える際は、改めて自分がしてきたことを振り返る必要があります。
振り返ったときに、自分の経験やスキルを再認知でき、自己分析にも繋がるため、欠かさずに自己PRを言語化しましょう。
事前に準備することで、緊張せず自信をもってアピールすることができ、説得力が増します。
・志望動機
自己PRと混同しやすい志望動機。
志望動機では、自己PRより具体的に、企業の理念や取り組み、業務内容に対してどう貢献できるかをアピールします。
企業と自分がいかにマッチしているかをアピールすることに重点を置きましょう!
逆に、ただ単に資格を活かしたい、社名のブランド力や有力商品があるから、待遇が良いから、学びたい、勉強したいという内容は動機としてはNGです。
表面的でマイナスに捉えられる可能性が高いので、極力出さないようにしましょう。
業界別チェックポイント
志望動機の内容に関わってくる、新しい職場での業務。
もちろん、これから働くことになる場所のことについて、はっきりと正確な業務内容は把握できません。
しかし、業界ごとにおおまかな業務内容の特徴はあります。
志望動機を書く際、できるだけ具体的に業務内容をイメージし、自分の経験をどのように活かしていけるかを面接官に伝えることが大切です。
ここからは、業界別の業務の内容・特徴を紹介していきます。
以下の記事もご参考ください!
電気主任技術者の具体的な仕事内容とは?
~選任と外部委託それぞれの一日の流れも紹介!~
【電験転職情報③】
・工場・プラント
製品についてはしっかり把握しましょう。
生産設備や構内設備がどのようなものがあるか、調べられる範囲内で把握しておくと、きちんとイメージができているアピールになります。
・再生エネルギー業界
外勤のイメージや設備が置かれている環境、昨今の再生エネルギー業界の動向など調べておくのがおすすめです。
・ビルメンテナンス
電気設備以外の設備管理業務(空調・消防・給排水・EVなど)について調べてきていることをアピールできるといいでしょう。
・電気保安法人・試験会社
外回りがメインになってくるのでフットワークの軽さや運転が得意であることを好印象です。
試験業務は時間が不規則なので夜間作業への理解、チームワークを重視できる人材が重宝される傾向があります。
・電気管理技術者
個人事業主なので面接とは関係ないと思われがちですが、基本的にどこかの団体に所属しなければなりません。
そのため、団体所属する際には説明会や面談が実施されます。
実務経験があれば、よほど問題がなければ所属することはできますが、信用が第一の業界であるため、人格や技術力次第でその後の立ち位置に大きな違いがでてきます。
信用がある方に、良い仕事・良き仲間が集まってくるのです。
仕事の獲得方法は所属団体によってさまざまですが、技術力や信用ある方は団体や先輩から仕事を回してもらいやすい傾向にあります。
不測の事態が起こった場合に協力してもらいやすくなる可能性もあるため、知識や技術力だけでなく協調性や柔軟性をもって団体や会員と関係を構築する必要があります。
当日の準備
さぁ、面接当日!
面接当日の準備を見ていきましょう。
・身支度
身支度は整えていきましょう。
身支度は家を出る前にきちんと整え、面接会場に着く前に最終チェックを行いましょう。
ネクタイの曲がり、鼻毛、フケが肩や首の後ろについていたりすると不精な印象をもたれやすいので、注意してください。
自分は大丈夫と思わず、今一度確認してみてください!
面接会場に着く前に最終チェックをするのには、理由があります。
面接会場のトイレなどは、意外と企業の職員とすれ違うことがあるからです。
その際、身だしなみや立ち居振る舞いを見られている可能性があります。
私はちょうど面接時間の開始前にトイレにいくことが多く、よく面接に来られた方と鉢合わせしたことがあります。
そのため、できれば会場外で身支度チェックすることをおすすめします。
時間に余裕があり、かつ勤務地が会場であれば、外観や設備をみてイメージを膨らませるのもいいですね。
面接での話題に使えるかもしれません。
経験者であれば、話題作りにもなりそうですね。
・面接
入室する際や担当の方が来た際には、明るく大きな声で挨拶しましょう。
説明するまでもないと思われるかもしれませんが、第一印象は本当に大事です。
ここで合否の5割が決まる!といってもいいです!
あとは準備してきた内容を出すだけ。
想定していない質問には「焦るな」といってもなかなか難しいので、思った通りに答えましょう。
Web面接の場合は、相手方の顔の表示がモニター横側に出ることもあるので、カメラのそばに配置して目線が正面に向くよう意識することが重要です!
Webの場合はカンペを用意しやすいっていうメリットがありますね!
ただ見ている方向が不自然にならないように注意しましょう!
採用側の目線
最後に、採用側の目線をお伝えします。
・言動に社会人としてのマナーが備わっているか(適応力)
・業務への理解が自己PRや志望動機にあるか(志望強度)
・環境に馴染めるか(年齢層・体力・協調性・単独任務遂行)
・ヒト・モノ・カネいずれかのマネジメントが期待できるか(スキル)
・自己研鑽する熱意があるか(成長の伸びしろ)
・電気主任技術者として電気事故の怖さを知っているか
・事故を起こさない注意力や使命感、責任感を有しているか
・不良事項を適切な言葉で説明できる能力
・協力会社との関係づくりや調整力
以上のような内容が自己PRや志望動機で感じられると、ライバルと差をつけられますね!
事前にいただいた質問
どうしても緊張してしまいます…
慣れしかないんです…。
反復練習あるのみ!
あとは、自分の中で落ち着くルーティンがあるといいですね。
昔からある「手のひらに人書いて飲む」というのも落ち着かせる行為かもしれないです。
私の場合は、あるプロアスリートが言っていたことを実践しています。
緊張しているときはあえて、自分の中で【もっと緊張しろ!!】と思うことで、緊張を和らげていました。
退職理由があまりよくない内容の場合はどう話したらいい?
退職理由があまりよくない内容の場合、ストレートには言わず、「不満に思っていたことに対して改善しようとしたが、結果は伴わなかった」など、努力はしたけど、環境を変えることはできなかった、という話にした方がいいですね。
その中でも自分の反省点などもアピールできていると、対策が考えられる人材とポジティブに捉えてもらいやすくなります!
給与交渉はどうしたらいい?
給与交渉は難しいところですよね。
タイミングは、給与説明・質問時間・内定時。
給与は、ただ必要だからというだけの理由はNGです。
志望度が高い場合は、入社後の昇給も念頭にいれてみてください。
謙虚な姿勢はマスト!ですね。
ミズノワの転職サービスをご利用いただければ、相談していただ場合、交渉の可能性を探ります!
(*ケースに応じて、要相談)
終わりに
「面接で何をどう伝えればいいか分からない」
「書類に何を書けばよいのか分からない」
「転職活動に不安がある」
という方は、転職エージェントへ登録することをおすすめいたします。
ミズノワの転職サービスでは、転職者様のご希望に沿った求人紹介から応募時の添削、転職後の技術相談まで、転職者様の転職を幅広く・長くサポートさせていただいております。
ご希望や状況によって、面接などで皆さんが直接聞きにくい内容について、代わりに弊社から企業さんに質問することももちろんしております。
また、ミズノワでは、掲載企業が求める人材像を把握しているので、求人票だけでは見えにくい情報をもとに、皆さんの転職をサポートすることが可能です!
何かと不安の多い転職。
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【著者情報】
電気主任技術者メディア編集部
電験や実務など、「電気主任技術者」にまつわる情報に特化したメディアコンテンツ制作集団。
電気主任技術者専門の転職エージェント株式会社ミズノワが運営する「電気通信ピカリ」内の記事を執筆・発信中。
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