電気主任技術者の年次点検見学に行ってきました! ~太陽光現場の外部選任の仕事~
- カフェジカ日記
- 2020.05.22
サクラがキレイなある地域。
お花見が自粛の春。
でもライフラインの電気の仕事は続いていきます。
そんな今日は太陽光発電設備の現場で、年次点検を実施するとの事で、見学に行ってきました。
集まったのは太陽光現場の外部選任の電気主任技術者(1名)、今回の施設を施工した電気工事会社さん達(4名)、年次点検の外注を受けた保安法人の皆さん(4名)、パワコンメーカーの方(2名)、合計11名。そして取材に来させて頂いたミズノワスタッフ(2名)。そんな大勢が集まっていました。
~ ここで1つ 水島さんよりお勉強 ~
前お伝えしたように、自家用電気工作物の設置者は、その工事、維持、運用の保安監督をさせるために、電気主任技術者を事業場ごとに選任する必要があります(電気事業法第43条で定められています)
原則は、設置者から選任の必要がありますが、自社の組織内で有資格者を確保できない等の事情があるため、外部委託制度と外部選任を設けています。
【外部委託制度と外部選任の違い】
外部委託制度 … 一定の要件を満たしている法人や個人と保安管理業務に関する委託契約を直接結び、経済産業省電力安全課に外部委託承認申請書を提出し承認を受けた場合は、電気主任技術者を選任しないことができる制度です。
外部委託が可能な事業場については、「電気事業法施行規則第52条第2項」に定められていて、一定の規模未満の事業場だけが外部委託することができることとなっています。
外部選任 … 電気主任技術者を自社ではなく外部の会社(管理会社等)から選任することをいいます。
ただ、外部選任を行うためには、主任技術者制度の解釈及び運用(内規)1.(1)イロハの三つの文言(設置者は主任技術者として選任する者の意見を尊重することなど詳しくは記事の最後のリンク先ををご参照ください)を含めた内容の契約書等を設置者と外部の会社との間で直接結んだ上で、主任技術者は事業場に必ず常駐する必要があります。
今回の太陽光現場では一定の規模を越えているので、外部選任が適用されているのです。
太陽光発電について
次に電気主任技術者さんに太陽光発電について説明してもらいました。
太陽光発電の目的として一つとして、発電した電力を電気会社に売る売電があります。
光を浴びることで発電されて生じた電流(直流)を集め、
パワーコンディショナと呼ばれる交流にする機械を通していきます。
そして最後にトランスで電圧を昇圧してから、送電線に戻していき、
いくら送電線に送られたかその電力量がメーターで計測されるということです。
しかもこの現場は太陽光パネルが2万4千枚もあり、最大発電量が6.7Mの現場ですからキュービクルもとてつもなく大きいです。その年次点検に合わせて太陽光パネルを取り付けた電気工事会社の方もメンテナンスをしに来られていたのでした。
このような仕組みなので、
・太陽光パネルを取り付けた電気工事会社の方(今回は初めての停電点検とのため)
・パワコンメーカーのアフターフォロー部署の方(今回は他の用事と合わせて)
・キュービクルの年次点検を行う保安法人
・そこを全て手配し、日常の点検も行う電気主任技術者
が集まる、大きな行事のような現場になっていました。
みなさんが色んな作業そしている中、まるで誰かの家のような超特大のキュービクルを見させていただきました。外からだけでなく、中身まで!
真空遮断器やLBSなど…画像をご覧ください!
VCB
VCT
LBS投入時
LBS開放時
引込ケーブル
リングメインユニット(RMU)
実際に作業しているところはNGなのでお見せすることは出来ませんが、数名で手分けして手際よく作業をされていました。
そして最後は選任の電気主任技術者の方が全員を集めて、作業確認をしてその場を締めくくっておられました。
選任の電気技術者の仕事は、普段の日常点検だけではなく、こういった年次点検(月次点検も)をする日程や業者さんの調整もされるそうです。その佇まいはリーダーとしての風格がしっかり出ていらっしゃいました。電気技術者は、受電設備の維持管理を任される立場にあるので、やはりその現場を取り仕切られているのだなと強く感じました。選任の電気主任技術者は自分のキュービクルとその現場に責任をもって向かうことができる。そんなやりがいのある仕事だと感じることができました。
この現場の選任されているのは…
ご紹介させて頂くと、この現場の選任されている方は、合同会社MOC 代表社員CEOの中西聡一朗さんです。中西さんは施主さんからこの現場を選任され、保安規程や組織図の作成から携わっておられたそうです。
その他にも、別件でカフェジカに時折来ていただいて、新しく立ち上げる保安協会の設立についてや経営のことなどに相談に乗って頂いていた方なのです!実は選任の電気主任技術者だけでなく、自身で起業もされているので、現在、起業・経営コンサルなどもされています。基本相談は無料からやって頂けるので(ミズノワもやって頂いております。ありがとうございます!)太陽光の現場のことや企業立ち上げや副業・経営についてなど気になる方はぜひ連絡をとってみて下さいね。
合同会社 MOC
代表社員CEO 中西 聡一朗
〒574-0044 大東市諸福3-3-20
black.hole.vacation80@gmail.com
そして、話は戻りますが、こんな風に太陽光の現場でも電気主任技術者が活躍する場があるのだと現場に行くことでよく分かりました!
電験3種(現場により2種)を活かしたキャリアアップのための選択肢が増えるかと思います!そんな太陽光現場で働くことに興味があるという方、ぜひご連絡ください!
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加えて、太陽光の現場で電気主任技術者を選任したいという企業様もご連絡お待ちしております!
参考:関東東北産業保安監督部
https://www.safety-kanto.meti.go.jp/denki/jikayou/data/PDF/sankou1.pdf
株式会社ミズノワ
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