みなさまこんにちは、電気技主任技術者の実務レポーター ひなです。

最近、レポートのためにカフェジカ実務動画をよく見ています。

ひとつの事を深堀りしたり、実務の幅広いお話をしたり、電気主任技術者の実務は深くて広いと感じる今日この頃。

今回は絶縁用保護具、絶縁用保護具、絶縁用防具、検電器具のお話です！

カッパみたいな絶縁上衣、いかつい絶縁のゴム手袋などです。

電気主任技術者には実務だけでなく、装備までも深いお話が・・・？

私、感電しないための道具という認識でいましたが、感電しないための道具であるがための深～い内容がありました！

1.なぜ絶縁用保護具を使うのか？

今回のテーマ、絶縁用保護具、絶縁用防具、検電器具。

実務に就いている方には毎日の作業着くらいに身近なものではないでしょうか。

ご自身で用意されたり、会社支給であったり様々だと思います。

「定期的に検査をしていますか？」

「使用前に問題が無いか点検をしていますか？」

無知でお恥ずかしいのですが、私は絶縁保護具に定期的な検査が必要であること、使用前に確認が必要であること、穴が開いた保護具を使用することが危険であること、何も知りませんでした。

今回の講義、内容は以下の通りです。

・労働安全衛生法とは

・労働安全衛生規則～第五章　電気による危険の防止～

・第三節　停電作業

・第四節　活線作業及び活線近接作業

・第五節　管理　/　第六節　雑則

・絶縁用保護具等、検電器具

・活線作業用器具等

・絶縁保護具等、検電器具の管理～保管/使用前点検/定期自主検査～

・安全衛生教育

講義の始まりは、電気事業法と労働安全衛生法についてです。

電気事業法は電気のお勉強ではよく出てくるものですので馴染み深いと思います。

でも、労働安全衛生法？

とてもびっくりしたのですが、感電しないための保護具たちを使うことは、労働安全衛生法で定められていることなんですって！

電気事業法は、設置者に対して電気工作物の技術基準を遵守させ安全と環境を確保しているもの。

対して労働安全衛生法は、事業者に対して業務を行う労働者の危険、有害防止措置を義務付け、労働者の安全と健康を確保しているもの、なんです。

危険な作業をする時には、危険を防止するための措置をしなさいって事。

労働安全衛生法は、電気主任技術者さんをはじめとして電気設備の近くで働く人たちを守るためのものなんですね。

なるほど・・・では、危険な作業とは何？危険防止の措置とは何ぞ？

ここで絶縁用保護具たちも登場する訳ですね！

2.絶縁用保護具を使う理由がある

労働安全衛生法の中で電気の危険な作業がどんな風に定められてるのか講義の一部を見てみましょう。

労働安全衛生法、第二十条に記されています。

第二十条　事業者は、次の危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。

一　(中略)

三　電気、熱その他のエネルギーによる危険

労働安全衛生法e-Gov法令検索より

電気による危険が記されています。

電気による危険作業の詳しい内容は労働安全衛生規則の第五章　電気による危険の防止にあるのです。　

電気を学んでいると電気が危険なものであることは頭では理解していたつもりでしたが、危険の防止のために規則が細かくあったとは驚きです。

電気による危険の防止の中から更に抜粋して、停電作業、活線作業、活線近接作業を学びます。

絶縁用保護具が登場する、活線作業と活線近接作業が気になります。

労働安全衛生規則にどのように記されているのでしょう

(高圧活線作業)

第三百四十一条

1 　事業者は、高圧の充電電路の点検、修理等当該充電電路を取り扱う作業を行なう場合において、当該作業に従事する労働者について感電の危険が生ずるおそれのあるときは、次の各号のいずれかに該当する措置を講じなければならない。

一 　労働者に絶縁用保護具を着用させ、かつ、当該充電電路のうち労働者が現に取り扱つている部分以外の部分が、接触し、又は接近することにより感電の危険が生ずるおそれのあるものに絶縁用防具を装着すること。

絶縁用保護具を着用させなさいと記されていました！

初めて知りました、ここまで細かく記されていることを。

危ないから着用するんだとボンヤリ思っていた保護具ですが、明確に決まりがあるのですね。

でも絶縁用保護具と絶縁用防具は何が違うのでしょうか？

絶縁用保護具は、身体に着けて感電を防止するもの。

絶縁用防具は、機器につけて感電を防止するもの。

なんだそうですが、これってどっちがどっちかわからなくなりそうです(汗

あきら先生、補足してくれます。

剣道の防具は身に着けるものです。

電気の防具は剣道と逆だから、身につけるのではなくて物につけるものと覚えたら良いんです。

覚えやすい（笑）

絶縁用保護具と絶縁用防具、どちらが着用するもので、どちらが機器につけるものか、もう迷いませんね！

こういうちょっとしたポイントがあるのって助かります。

もちろんこれは一部で、まだまだ絶縁用保護具たちについて細かく決められていることが講義に詰まっていますからね！

絶縁用保護具についてのイベントは、てっきりあの手袋や黄色い上衣の試験方法だけのお話と想像していましたが、どんな法的根拠や基準があって、それらを使用しているのかを最初にしっかり教えてくれる講義でした。

これは電気に詳しくない方々に説明する時にも必要となる内容です。

私、寒さ対策の手袋は小さな穴が開いてももったいないと使ってしまう（笑）のですが、絶縁用保護具の手袋にはそんなことしちゃダメなんだ！と考えが変わりました。

電気のことを何も知らなければ、もったいないとか、まだ使えるんじゃないの？なんて思ってしまいそうでした。

根拠となるものが示せるようになれば、説明しやすいですし相手も納得しやすくなり結果的に作業が安全に行えることになりますね。

3.絶縁用保護具を安全に使うためには

安全を守るためのモノであることがわかったら、安全に使えるための保護具たちの保管や点検について講義が進みます。

イベント事前紹介動画でもやっています高圧絶縁ゴム手袋の使用前点検をはじめとして、水中試験、気中試験のそれぞれの方法、耐電圧試験電圧を学びます。

使用する事が決められている絶縁用保護具ですが、定期的に検査を行い安全であることも確認するように決められているんです。

使用前の簡単なチェック、6ヶ月以内ごとに行う自主検査の詳しい方法は実演で見られます！

絶縁に問題が無いか、耐圧試験を行って確認するのは高圧の電気設備でも同じですね。

手袋たちに何Vの電圧をどのくらいの時間かけるのかもテキストにまとめられています。

記録方法や、保管、安全教育までも学んだらいよいよ耐圧試験の実演です！

ヘルメット、手袋、上衣をそれぞれ試験します。

水を入れたポリバケツ、洗濯ばさみ・・・なかなか手作り感がありますね！

でも安全対策はぬかりありません。

手作り試験装置の細かいところに理由があり、あきら先生のお話を聞いていると自分も出来る気がしてきます。

保護具たちは高い電圧に耐えられたのか？

耐えられなかった場合どうなるのか？

イベントアーカイブ動画で楽しんでください！

4.絶縁用保護具で安全な電気主任技術者ライフを

当日のイベントに参加された方からのアンケート、ご紹介します。

絶縁用保護具は身近であるが故に、意外と知らなかったことが多くあったんですね。

絶縁用保護具を深く理解して安全な電気主任技術者ライフを送りましょう♪

法令から学んだ絶縁用保護具イベント、きれいにまとめられたイベントアーカイブ動画がジカスト！にて販売開始です。

不要なものをカットし字幕もついていますので、とても見やすくなっています。

実務動画★入門編
「電気主任技術者が知るべき安全講習」
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今回のイベントで電気主任技術者として法令を詳しくなりたい！と思った方へおすすめですよ～。

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関係法令「電気主任技術者が知るべき関係法令」
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ご紹介してきました「絶縁耐圧試験（安全講習）」イベントアーカイブ動画レポートで、イベントの魅力はお伝え出来ましたでしょうか。

絶縁用保護具たちのことがめちゃくちゃ細かく定められていて、理論武装出来そうだなぁと保護具が故に私は思ってしまいました。

絶縁用保護具を持っている、使っている皆さん！

絶縁用保護具は命を守るためのもので、とても大事なものです。

絶縁用保護具を更新するタイミングに迷っている。

絶縁用防具を上手に使えない。

絶縁耐圧試験をやってみたいけれどやり方がわからない。

こんなお悩みがあるならば今回の動画がピッタリです！

そして、これからもカフェジカでは電気主任技術者の為になるイベントを考えています。

カフェジカ店舗へのご来店はもちろん、イベントへのZOOM参加もあります。

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ぜひチェックしてみて下さいませ。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


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